http://www.earth-garden.jp/festival/70101/
(1/14更新)
新型コロナウイルスのPCR陽性者数が増え続け、緊急事態宣言が再発されようとしています。それに伴い、1/23-24「earth garden “冬” 2021」の開催も難しくなる可能性があります。
年明け早々に騒然とした中で、なぜ私たちが「フェス」を守りたいのか、フェスが果たせる役割について、あらためて確認したいと思いました。
「フェスの灯を消さない」「日常を取り戻す」
昨年、アースガーデンがずっと掲げてきたのは「フェスの灯を消さない」というキャッチフレーズです。新型コロナウイルスの感染拡大と昨年春の緊急事態宣言で、予定が真っ白になった私たち。しかし、このまま黙っているわけにはいきません。無観客の配信イベントからスタートし、徐々に参加者を募り、その都度、感染対策アップデートしました。9月には、2日のべ3000人の野外フェス「ハイライフ八ヶ岳」を開催することもできました。
秋には代々木公園のイベント再開一発目として「earth garden “秋” 2020」も開き、慎重に状況を見ながら「earth garden “冬” 2021」の開催準備も進めてきました。
ハイライフ八ヶ岳の開催に向けた一連の活動のテーマを「フェスの灯を消さない」としていたことに対して、代々木公園でのearth gardenの開催は「日常を取り戻す」ことが、私たちの中のテーマでした。(外向けにそんなに大きな声で言っていないですが)
期間限定の圧倒的な非日常体験をつくるハイライフ八ヶ岳に対して、代々木公園でのearth gardenは、いろんな人が行き交う街にある仮設の空間。日常に溶け込む、ちょっとした非日常です。環境に配慮した日用品や、自然に根付いたクラフト作品。インディペンデントなアーティストがストリートライブのような近さで届けくれるショー。「日常に持って帰れる非日常」から、これからの私たちのライフスタイルをどう変えていけば、より良く生きられるのかを考えてほしい。だからこそ、代々木公園でのイベント開催にこだわってきたのです。
今月開催予定の「earth garden “冬”」に向けての準備は、昨年秋から始まっていました。出店者さんを募り、アーティストをブッキングし、主催企画を準備し、代々木公園の担当者さんとも細かくコミュニケーションを取りながら準備を進めてきました。コロナ下でもなるべく安心して参加者の人に楽しんでもらえるように、感染対策の段取りもしてきました。日々の報道だけでなく、客観的な数字を見て、さまざまな専門家の方の意見を収集し、開催実現に向けて調整してきたのです。
みんなができることを持ち寄り、小さな経済がグルグルまわる
ウェブマガジンでは「あなたにとってアースガーデンってなんですか?」と題した新連載も始まりました。私たちがフェスを開催するのは、誰かのエゴや特定の人の自己実現のためではありません。出店者、アーティスト、参加者、主催者。それぞれがフェスを必要としていて、それぞれに役割がある。
過去にアースガーデンウェブに掲載した「オオヤユウスケ(Polaris)×勝井祐二」の対談では、こんな話がありました。
オオヤ 人が集まることに意味がありますよね。ライブを見たり、お客さん同士で話をしたり、トークを聞いたり。キャンプをして、料理を作って。
勝井 それぞれがやれることを持ち寄って参加するという感覚はありますよね。我々はたまたま音楽ができるというだけで、もしかしたらお客さんと変わらないのかもしれない。
アーティストはハーモニーやグルーヴを、出店者は衣食住や新しい価値観を、参加者は参加する行為や購入を。それぞれの価値が交換され、小さな経済がグルグルと回る。
その場をつくることに関わる、アースガーデンスタッフ、音響スタッフ、テントや会場設備の施工スタッフなどの経済も回っているのです。
明日、政府が緊急事態宣言を発令する方向と各種報道が伝えています。
状況は明るくありません。本当に厳しいです。私たちだけではなく、世界中で「人が集うこと」に価値を置いていたあらゆる業態が厳しい状況に置かれています。でも、どんな状況にあろうとも、やれることをやっていくしかありません。
earth garden “冬” の開催に関しては、情報の更新があり次第、随時お知らせいたします。