昨年からアースガーデンがどんどんライブを展開している野外ライブベニュー「ライブフォレスト@自然人村」。水回りをアップデートし、ワーケーションとしても使えるようにリニューアル!実はこの場所、90年代から渋さ知らズなどがライブもしていたんです…!
東京には裏山がある!
東京にはあって、ワシントンにも、ロンドンにも、パリにも、ベルリンにも、北京にもない価値。みなさんは何だと思いますか。それはたくさんの人が行き交う都市に負けないくらい、多様な生態系を持つ「裏山」です。
東京の西の端には、奥多摩三山と呼ばれる、御前山、大岳山、三頭山が連なります。これらの山には、電車や車であっという間にアクセスできて、その自然を味わうことができますね。
アースガーデンでは10年以上、東京の西にあるあきる野エリアを拠点のひとつとしており、さまざまなイベントを仕掛けてきました。その動きのひとつが、野外ライブベニュー「ライブフォレスト」です。
木々を背負うステージを有するのは、キャンプ場「自然人村」。実はこの春に施設をリニューアルし、豊かな自然はそのまま、快適性がアップしています。
自然人村がリニューアル!
オーナーの高水さんは地元出身で、昨年よりお父さまから経営を引き継ぎ、自然人村のアップデートに取り組んでいます。
大切にしているのは「“東京のキャンプ場”とはどうあるべきか」。高水さんがイメージをふくらませる「キャンプ場に収まらないスペース」とはなにか。その根っこにある、何十年と続く自然人村とフェスティバルの関係も含めて、お話を聞きました。
山を下りた渓谷に広がる、不思議な一体感
── そもそも自然人村は、90年代からライブヴェニューとして使われていたんですよね。
そうなんです。この地域では90年代に「あきる野芸術祭」と称した、イベントが開催されていました。地域をさまざまな場所を使ったフェスティバルで、自然人村では、日本のみならず海外のビッグフェスティバルにも出演する「渋さ知らズオーケストラ」のライブが、何度も開催されていたんです。
僕も小さい頃に彼らのライブを見ていました。あのカオティックなステージングで得た、衝撃と興奮はよく覚えています。
その後、それほど積極的にライブを誘致していたわけではありませんが、たびたびイベント会場として使われてきました。昨年からは「ライブフォレスト」というライブヴェニュー名をつけて、フル回転しています。
今も昔も、使ってくれるアーティストさんが口を揃えて言うのは「最高の環境だね!」という言葉です。
── どんなところが、アーティストにとって魅力なのでしょうか。
空は開けているけど、山と山にすっぽりと覆われた、独特の一体感だと思います。
自然人村は、山と山の間にある川沿いの渓谷にあります。メインエリアは、道路沿いの入り口から、急坂を一気に下りて、小さな川を橋で渡った先にあります。
その道程を歩く時間で、日常からどんどん切り離されていく。メインエリアは、広すぎず狭すぎずな、絶妙な空間です。開放感があるのに、適度な閉鎖感もあり、同じ場所を共有する一体感は、ここでしか味わえないもの。
しかも、都心からのアクセスが抜群。この条件を満たす場所は自然人村しかないでしょう。
“東京のキャンプ場”の価値を活かすには…
── リニューアルにあたり「東京のキャンプ場」としての価値とはなにか、考えたそうですね。
そうなんです。自然が豊かな場所って、日本中の至るところにあります。美しさや壮大さで言えば、自然人村よりもよい環境はいくらでもある。
自然人村の独自性は「東京なのに、自然が豊か」であること。それを活かすには、首都圏に住む多様な人々を受け入れられるように、キャンプ場以外の使い方を提案し、活用してもらう必要があると考えました。
昨年から始まった「ライブフォレスト」のおかげでもあり、ライブやミュージックビデオの撮影にも使われています。また、コロナ禍を受けて整備されつつある「ワーケーション施設」としても使えるように、現在準備中です。トイレや水回りもリニューアルし、快適性アップにも力を入れています。
今後、ライブフォレストに遊びにくる方は、リニューアル後の設備を使ってもらえます。
── 自然人村の魅力がさらにパワーアップしてますね。いろいろ将来的なイメージがあると思いますが、ここをどんなスペースにしていきたいと考えていますか。
ここは「自然人”村”」なので、村としての世界観をもっともっと作り込んでいこうと思っています。
さらに、自然人村より奥のエリアは「深沢」と呼ばれるエリアで「南沢あじさい山」や「深沢小さな美術館」など、名所が点在しています。自然人村を入り口として、深沢エリアを魅力的な場所にできたら最高ですね。
<インタビュー終わり>
アーティストのライブはもちろん、会場が持つポテンシャルにも注目
僕たちはこの1年間半、あらゆるものを制限されています。それは、身近にある自然の大切さに、改めて気付かされた1年半でもあったはずです。首都圏に住んでいれば、なおさら…。
そんなとき、自分の家からアクセスの良い大自然のなかで、遊ぶもよし・仕事もするもよしな、コモンスペースがあったら、いいですよね。自然人村は、多様な使い方を許容してくれる、みんなの共通資源と言えるはず。
駅から歩いて20分ほど。遠いと感じるとは思いますが、一歩一歩、確実に山の中へと踏み入っていく感覚を、いまだからこそ味わってほしいです。
なお、6月から7月は1万株のあじさいを育てた花咲かじいさん「ちゅういっちゃん」によって生まれた「南沢あじさい山」が見頃の時期でもあります。https://ajisai-yama.com
自然人村でのライブイベントに訪れる参加者のみなさま!アーティストのライブはもちろん、会場が持つポテンシャルにも注目してくださいー!
ソラリズム夏2021
日程:2021年7月18日(日)
時間:13:00〜20:00(予定)
場所:多摩あきがわ ライブフォレスト自然人村
(都心から車で60分、JR武蔵五日市駅徒歩20分)
www.earth-garden.jp/event/solarism_210718/