草木染めを特徴とするインディーズブランド「Botanic Green」。ヘンプ、オーガニックコットン、リネンなどの天然繊維を使って、オリジナルデザインのアイテムを作り出しています。
アースガーデンではもうおなじみですが、ここで改めてBotanic Greenの福元さんにお話を聞きました。
ーBotanic Greenの服は、デザインがユニークですよね。
「せっかくのファッションですから、自由にやろうと思っています。スローファッションでも、オシャレで洗練されていたっていいじゃないかと。
ぼくらは、高尾に住んで洋服を作っていますが、渋谷まで電車だと45分350円で行けるんです。渋谷に来て、街を歩く人の着こなしを見たり、外国からの旅行者のファッションを見ることと、山にいて感じること、これらをミックスしていくのがいいなと思っています。」
ーどうして、そんな風に思うようになったのでしょうか?
「自分たちのやりたいことを、正直に反映しているだけかなと思います。3.11以降、地方に移住した人も多いけど、そういう人たちはそういう人たちの力強さがある。ぼくらは東京の端っこである高尾で服を作って、代々木公園に持って行って売る。そうすると、代々木公園に偶然通りかかった自然派ではないような若い人がぼくたちの服を買っていってくれたりするし、逆に今までスローファッションで、ゆったりとしたシンプルな服を好んでいた人が“これからはこういう服も着たい“って言ってくれたりとか。そこはやっていてうれしいところですね。」
ーBotanic Greenの服には、服としてのクオリティの高さや作家性を感じます。
「手染めで丁寧に仕上げたのに、服をごまかしてしまってはもったいないと思うんです。ちょっと高いけど、長く使って愛着を持ってもらえるほうがいい。でも、なるべく値段は高くしたくないんですけどね。ちょっとでも若い人たちに買ってほしいから。
スローファッションのターゲットって、ちょっと年齢層高めですが、ぼくは20代の人にも買ってもらいたいなぁと思っているんです。まともに、原価計算したら全然合わないんですけど、それでもやっぱり。だから、これからはロットを増やして、コストを抑えて、値段を下げることができるように頑張っていきたいです。」
渋谷と高尾のハイブリッドがBotanic Greenの服。触ってみると一つ一つの服のクオリティが本当に高く、福元さんの信念が伝わります。ほっこりでごまかさない、とてもレベルの高い服作りはこれからのスローファッションを先どっているようにも思います。
ウェブサイトには、春に向けた新作も続々と発表されていますので、ぜひチェックしてみてください。
http://botanicgreen.com/