第三弾は、毎回春の開催にふさわしい、染めの鯉のぼりが、ブースにはためく出店者さんのご紹介!
【こんにちは!クラフト工房 La Mano です。】
東京郊外、町田市の閑静な住宅街に残された小高い緑の丘にたたずむ場所に一歩足を踏みいれると、懐かしい築百年の民家から心地よい機(ハタ)の音・・・ そんな場所で、多くの人と物づくりをしている工房がLaManoです。その名はスペイン語で「手」を意味します。
私たちの物づくりは自然の恵みをたくさん頂いて、自然に還る材料(天然繊維・天然染料)を使っている昔ながらの物づくり。ただ作るだけではなく、自然から得られた色の魅力、風合い、物づくりの物語を大事にすることだと考えています。
【鯉のぼりのこと】
LaManoを代表する製品のひとつ “藍と草木で染めた型染の鯉のぼり” には、私たちの伝えたい思いが詰まっています。吹流しの色は “五行思想” と呼ばれる自然哲学を取り入れていて、これは自然界の循環と自然への畏敬の念を説いたものです。未来の子供たちも『今ある自然を大切にする人に成長して欲しい』そんな願いを込めて作っています。
【こんな人たちが楽しく物づくりをしています】
LaManoの物づくりには、主に知的障がいのある人たちが携わっています。彼らは工房のメンバー(利用者)として、物づくりに真摯に向き合って日々こつこつと製作を続けています。
・・・そんなLaManoメンバーの仕事ぶりを、少し紹介。
●染め・絞りチーム:
5本指くつ下を絞染にするため、チクチクと針え模様を縫います。縫った靴下をギュッと絞り、玉葱、刈安、藍、茜、コチニールなどで染めます。藍染の手ぬぐいは、晒しの木綿を4~5mずつ130㍑の甕(かめ)で6~8回ほど染めては干して発色させることを繰り返す根気のいる作業です。 La Mano の藍は本場、徳島産のすくも藍を使用しています。
●織り・刺しゅうチーム:
La Mano の織り糸はすべて工房で染められて糸を使用します。織りは織るまでの準備が何工程もあり、準備が大変です。ひとつひとつを丁寧に織られた布やマフラーは柔らかさや織り手の個性がそれぞれに出ます。刺しゅうは草木で染めた糸を何色も使いカラフルだけど、渋い巾着袋を作っています。
●アトリエ:
La Mano では障がいを持つ方のアート活動にも力を入れてます。独特の感性にはユーモアや優しさ、楽しさなどが表現されています。ポストカードになっています。
得手不得手があるのは誰だって同じ、それぞれ得意な仕事を分担してLaManoは物づくりをしています。彼らと共に良い物づくりを続け、たくさんの人に使って欲しいと思います。そして、障がいを持つ人たちの事や自然の大切さに興味を持ってもらえれば、私たちの物づくりが、より意味のあるものになると考えています。
・・・LaManoはいつでも見学大歓迎!工房展も年に夏・冬2回開催しています。ぜひ遊びに来て下さい。