【佐藤彩のボランティアレポ】2度目の石巻 ‐記憶をつなぐこと‐

apbankでの2日間の石巻ボランティアを経て、もっと長く滞在したい」と思うようになりました。そのチャンスはGW。今回は4日間、『四万十塾』でのボランティア活動に参加させていただきました。そこで、実感したこと。
現地へ行けば仲間がいます。「なにかしたい」の想いを持ち寄った、様々な分野の仲間。
一人でも行けます。交通手段もあります。水、食料、寝袋、いやいや、なによりも必要なのは、やる気です!!!

ボランティアレポート第一弾はこちら


四万十塾の活動は広範囲・多岐に渡っているため、毎日違う現場へ行かせていただきました。

1日目・お祭り準備


子供の日に行われるお祭りに向けて、子供向けゲームを手作りしました。

2日目・中学校での炊き出し


震災後2カ月も経つのに、ここの避難所での炊き出しはほぼ初めてだったのだそうです。

3日目・牡鹿半島(港)での貝集め、じゃりかき出し

港近くは壊滅的でした。海沿いの公園の遊具もこんなに曲がってしまっていました。

4日目・お祭り

がれきの中でのお祭り

巨大な松ががれきを食い止め、奇跡的に守られた神社で、
毎年地元の方の手で開催されていたお祭りを、お手伝いさせていただきました。

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毎日のこと、書きたいことは山ほどあるのですが!!伝えたいことは3つ!

●たくさんの出会いがあります
「なにかしたい」の思いで集った、年齢、職業、出身、など様々な人たち。一緒に活動したら不思議な一体感ですぐに打ち解けられます。私にとって、この活動は「旅」そのものでした。今回私は自分で交通を確保し一人で現地入りしたのですが、活動を通しての貴重な出会いがたくさんありました。

●現場を知ること
テレビの報道では、「GWは人手が余っている」と伝えられていました。実際に行ってみて、「足りることはない」と実感。人の手でしかできないことは果てしなくたくさんあります。現場を実際に見て、感じて、それを持ち帰って、たくさんの人に伝えてほしいと思います。

●忘れないこと
紛争でも、今回のような震災でも、当事者が一番恐れていることは、「忘れ去られること」。メディアに取り上げられなくなると、次々と生まれる関心事に流れ、悲しい出来事は記憶から消えていきます。忘れ去られると、支援も減ります。人手も足りなくなります。でも、一度現場を訪れると、「いま、どうなっているんだろう」と、思いを馳せるようになります。そういう記憶のかけ橋が、全国に、世界にできることが、未来につながると思うのです。

まだまだ、人の手は必要です。復興は何年もかかるでしょう。
自分のタイミングで、ぜひとも現地へ足を運んでみてください!
一番必要なものはやる気。人を想う気持ち。
行って体を動かすことで、得られるものは山ほどありますよ~!!