5/31-6/2、田中優さんの講演会への出席、6/11エネルギーシフトパレード向けのプロジェクトの為に、郡山市、須賀川町、三春町、福島市を訪問しました。
どのような想いでフクシマにいったのか?そこで何を感じたのか?
言葉にならない感情もたくさんありますが、とにかく綴ってみようと思います。
(編集部注:この原稿を寄せてくれた渡辺由美さんは、6/8 六本木ヒルズ田中優講演会に、俳優いしだ壱成さんと共にゲスト登場します)
「あとだしじゃんけんはしない」ときめた
4/24、アースデイの日、第一回エネルギーシフトパレードを見ながら、ぽつりと友達がいったこと。
「今、声をあげなくてさ、自分の子供ができた時に、3/11後の原発のこと聞かれたらなんていうんだろうな」
私には今子供はいないけれど、もし子供ができて、
「ママ、2011/3/11後の原発運動の時、何をしていたの?」って聞かれたら、その時の私はなんて言うのだろう?
放射能は怖い。声をあげることもこわごわだし、正しいのかもわからない。
でも、自分の子供に胸をはってその時の自分の選択を話してあげたい。
「こう思ってたのよ。でもしなかったのよ~」とはいいたくない。
そのために、フクシマをもっと知りたい。フクシマを通して見える日本の未来を考えたい。
だから私は、フクシマへ行き、声をあげようと決意したのです。
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ほんとうにたいせつなことをかんがえる
訪問した場所で多くのフクシマの人々かたり、田中優さんの講演会では来場した人々に
「今、一番つたえたいこと」というテーマでメッセージを集めました。
原発か脱原発か。そのための新エネルギーか、ではコストはどうか?課題はキリがありません。
でも、そもそもの大原則。
「命以上に大切なものがあるのか?」
「判断力や行動力に制約のある幼児の生命を危険に晒すことは、人道的な見地に照らしてどうなのか?」
「放射能汚染で海や山や川に住む生命体を破壊してもいいのだろうか?」
フクシマの人々の叫びから「ほんとうにたいせつなものとは何か?」もう一度、自分自身に問うべきなのではないでしょうか?
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わたしたちができることをかんがえる
「フクシマの原発」と言います。
でも、フクシマは一つではないのです。
23区とその他の地域で抱える日常や、そこから派生する問題が違うように、フクシマの事情も異なるのです。
政府は「境界線」を引きました。
そして、同一線上での問題は同じだよ、というように画一的な判断を下しています。
耳を傾けましょう。
飯館村と福島市の事情は違います。だから、抱える問題も違うし、それに対してどうして欲しいかも異なるのです。
政府や東電の批判に終始するより、そこで暮らす人々の声を信じましょう。そこからできることを考えましょう。
そして関東で暮らす我々も被曝しているという事実に、もう一度おもいを巡らせましょう。
フクシマの問題はフクシマだけのものではないのです。関東で暮らす我々にとっても、死活問題なのです。
同じ目線から物事を考えるだけで、きっと見えてくる世界は違うはずです。
よりよいみらいのために
フクシマの人々の声に耳を傾けながら、私たちは、自分のみらいをどう考えていったらいいのでしょう?
選択肢は無数にあると思います。
一人の力は小さい。でもみんなで考えたらきっといい答えがあるはずです。
世界では「Made in Japan」を拒否する事態が現実になっています。「日本人」というだけで差別される、ということも
聞きました。
フクシマを考えることは、日本の未来を考えることだと思っています。
一人でも多くの人の考えがききたい、そして、みんなの力で日本をよりよい国に変えていきたい。
その為に、私も動きます。
みんなのために、そして、まだ見ぬ子供の未来のために