5月、時には真夏のような陽射しを感じる季節になりました。冬の長いイギリスでは、日の光を待ちわびていた人々が、外に出て日光浴を楽しみます。公園は水着や上半身裸で寝そべるロンドナーたちであふれ、まるで緑という名のビーチ。いい天気だな、なんていう日には、簡単なものを詰め合わせてのんびり日光浴、なんていうのもいいですよね。
さて、そんな外で過ごすのが気持ちのいいこの季節に、ささっとできる、2種類のディップを来月号と2回に渡って、お届けします。
今回ご紹介するのは、ひよこ豆のディップ、通称“フムス”。レバノンやイスラエル、トルコといった中東を代表するお料理です。フムスは、高タンパクながらカロリーは低め、と健康志向の高い欧米人にも大人気。ここではお手軽な水煮缶を使いますが、乾燥ひよこ豆があればぜひそれでチャレンジしてみてくださいね。
ひよこ豆のディップ(フムス)
材料(4人分)
ひよこ豆(煮たもの) 240g
練り胡麻 大さじ3
レモン果汁 半個〜1個分(大さじ1〜2) お好みで
EXバージンオリーブオイル 大さじ2
天然塩 小さじ1/3
(以下はお好みで)
にんにく ひとかけ(すりおろす)
クミン 小さじ1/2
作り方
1) ひよこ豆の水煮缶をざるに上げ、煮汁と豆を別にしておき、トッピング用のひよこ豆を取り分けておく。
2) フードプロセッサーあるいはミキサーに、ひよこ豆、練り胡麻、オリーブオイル、レモン果汁、塩、お好みでにんにく、クミン、茹で汁100ml前後(分量外)を数回に分けて入れ、好みの滑らかさなるまで撹拌する。
3) 味を見て塩が足りなければ塩を足し、味を整えて出来上がり。真ん中をくぼませるように器に盛りつけ、くぼみにオリーブオイル(分量外)を注ぐ。取っておいたひよこ豆、パプリカパウダーやパセリで飾る。
* 乾燥ひよこ豆を使用する場合は、1晩水につけ、やわらかくなるまで煮て下さい。
* にんにくは生だと辛みが強いので、スライスして火を通したものをいれても◎
* ひよこ豆以外にも基本的にはどんな豆でも大丈夫。大豆の水煮や枝豆でも代用できます。
クラッカーやパンにつけて食べると止まらなくなる、やみ付きディップは、サンドイッチやトーストの具にもぴったり。もちろん、お家でも季節のお野菜やピタパンを添えれば、立派な一品になります。また、生のバジル10枚ほどを一緒にフードプロセッサーにかけたバジルフムスは、ピザのソースにするのもオススメです。
クリーミーでまったりとした舌触りと胡麻とクミンの香りがあとを引く、ひよこ豆のディップ。たくさんのお野菜や豆をハーブやスパイスで調理する中東料理は、いつもと違った食材の良さを引き出してくれます。遠い地に思いを馳せ、旅行気分で作ってみてはいかがでしょう?
今日もいのちに感謝して。
いただきます。
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