みなさんは、「ソーラーシェアリング」という言葉を聞いた事があるでしょうか?これは、農地を農地として活かしながらその上に組んだソーラーパネルで発電し、農業と売電収入の両方で農家の暮らしを支えるという仕組みが「ソーラーシェアリング」です。現在は全国で400カ所ほど申請が受理されているそうで、これからはソーラーシェアリングを目にする機会が、増えて来るのだと思います。
今回は、このソーラーシェアリングを2003年末に発案し、自ら実証試験場を運営する長島彬さんに話を伺いました。ソーラーシェアリングを推進する会の会長である長島さんは、2015年9月にこれまでの知見をまとめた新刊『日本を変える、世界を変える!「ソーラーシェアリングのすすめ」』を出版。数年にわたる実証試験と、この3年間近くでの発電と営農の実績が進んできた現在は、飛躍的にこの仕組みを広げようと考えています。
本稿では、千葉県市原市にある長島さんの実証試験場の様子とともにインタビューをお届けします。
また、最後にはソーラーシェアリングを高く評価し、新しい社会事業としてその必要な制度や融資の可能性について具体的なリサーチを進めている城南信用金庫の吉原毅相談役のコメントも紹介しています。
(聞き手/写真:ノンフィクションライター 高橋真樹)
ソーラーシェアリングとは?
高橋:ソーラーシェアリングとは、簡単に説明するとどのようなものでしょうか?
長島:ソーラーシェアリングの「シェア」というのは、ふりそそぐ太陽の光を、発電と農作物の栽培などにシェアするという意味です。従来の地面に置くいわゆる「野立て」タイプの太陽光発電では、地面を他の目的には使えません。でもソーラーシェアリングでは、農地の上に単管パイプを組んで、上にソーラーパネルを載せます。農地を立体的に使い、電力と農作物の両方を得られるので農家の収入アップにつながるのです。何より従来のメガソーラーのように不毛な土地を作らず、自然と共生できることが特徴です。
農家が作物を育てるのは大変な仕事です。しかもそれだけでは収入が少ないので、離農する人が増えています。でも売電収入が毎月入れば、辞めずに済むかもしれません。また、経済的にやっていけるという道が開かれれば、晴耕雨読で残業もない生活ができる農業を、魅力ある職業として考える若者が増える事になります。
日本中の農地が、電力/エネルギーを生み出す時代へ
高橋:農家の収益アップによって、農業を持続可能なものにするという事がポイントなのですね。なぜこのようなことを始めようと考えたのでしょうか?
長島:ぼくは農業機械を作る会社で開発をしていました。チェンソーとか草刈り機とか、農に関わるいろいろな産業機械を設計してきました。それで全国で農業が衰退し、休耕地が増加する様子をよく知っていました。そのため、1995年くらいから耕作放棄地や休耕地での太陽光発電をできないかと考えてきました。
反収(たんしゅう)を見れば農家の危機がわかります。一反(いったん)というのは10メートル×100メートルの広さの土地のことですが、その土地で収穫できる農作物の量や所得(労賃+利益)のことを反収と言います。イチゴ農家の反収は、金額にするとおよそ100万円とされています。お米農家はいくらだと思いますか?5年前にはおよそ6万5千円、現在はさらに下がったとも言われています。苦労をしてお米を育てても、ファーストフードのアルバイトの月収の方がましです。これでは米農家の跡継ぎがほとんど出てきません。
でも、江戸時代の米農家は、お米だけではなく薪などのエネルギー供給も担っていました。だから江戸時代は町民よりも農家の方が裕福だったんです。ところが、戦後の農地法でエネルギー供給の役割が奪われ、農作物の供給に限定されることになりました。それで経済的に苦しくなった面があるのです。農業では生活が厳しいから、農家は息子を大学に入れて公務員にしたり、会社員にしました。誰もが「農業人口を減らす事が文明の発展」かのように勘違いされてしまったのです。
でも都市部の生活が成り立つのは、地方で食料生産してくれる人たちがいるからです。ぼくは食料生産こそが最も大事な仕事だと考えています。今は農業が儲からないから職業としての魅力が全くない時代ですが、ソーラーシェアリングが普及すればそれが変わります。そして農家がエネルギー供給するということは、歴史をたどれば決して特殊ではなく、実は本来の仕事でもあったということなのです。
ただ、ソーラーシェアリングで収入が増えると、心配な面もあります。売電費用が例えば1キロワット時あたり20円に下がったとしても、1反で年間およそ80万円の売電収入が入って来ます。設営費や維持管理などの経営によっては農作による収入より効率が良いので、農業をやらないで太陽光発電だけをやりたいという人も出て来るかもしれません。こうなると持続可能な農業にはつながりません。そこで農水省は、優良農地でもソーラーシェアリングを許可し、収穫を減らすのも2割までならいいけど、それ以上はダメだという縛りをつけました。これは農作を守るという意味で必要な政策だと思います。しっかり耕作しないと発電も許可されないのですから。
日陰になっても作物は良く育つ!?
高橋:基本的な質問ですが、ソーラーシェアリングによって農地に日陰ができますね?作物の育成に影響は出ないのでしょうか?
長島:この答えとして、植物の光合成にまつわる「光飽和点」の存在が、ヒントを与えてくれます。これは近年では中学校の教科書にも載っている話です。作物にはある程度の太陽光は必要ですが、強すぎる直射光もまた光合成の促進にはつながらないという事実を示しています。強すぎると良くないから、ソーラーシェアリングによって適度な日陰を作ってあげることで、むしろ成長が促される。
植物の中には「光飽和点がない」とされている種類もあります。例えばトウモロコシやサトウキビは、従来は光が強ければ強いほど成長するとされてきました。それなら、ソーラーシェアリングで陰になった部分は成長がより悪くなるはずです。私もそうなると予測しました。ところが、私が所有している実証実験場でトウモロコシを栽培した所、予測と全く異なる結果が出ました。
光がよく当たる部分と当たらない部分を比較したところ、南側のソーラーパネルの日陰が全くできない場所が一番育ちが良いはずなのに、逆に生育が悪かったのです。そしてソーラーシェアリングをした部分はよく育っていました。それがその年だけではなくて、3年続けて同じ結果が出たのです。
高橋:それは不思議ですね?なぜそうなったのでしょうか?
ぼくはこう考えました。今までトウモロコシが、光が当たれば当たるほど育つとされていたのは、あくまで温度が一定という条件が前提だったのではないでしょうか。しかし、これは理論上の話であって実際には太陽光が強くなれば温度もどんどん上昇するわけです。動物であろうと植物であろうと、DNAの要素は共通しています。そしてDNAは、40度を越えると生命維持の機能を主体にしなければならない。だからどんな植物であろうと、体温が上昇すると光が強くても成長できなくなると考えられます。
言い換えれば、植物は強い日差しと熱から自らの生命を守るために、体内の水分を冷却のために使っています。水分は光合成のためにも使われますが、両方同時には使えません。冷却の方にばかり取られてしまうと、光合成ができなくなるのです。このことは光飽和点の話に加えて、直射光による弊害という話を新しい事実として、これから考慮していく必要がありそうです。
地震や強風に強い仕組み
高橋:ソーラーシェアリングで使っているパネルには特徴がありますね。
長島:幅は通常の3分の1程度の細長いパネルを、隙間を空けて設置しています。また骨組みが単管パイプなので、重量鉄骨と比べてたいへん軽い。そして地面に強く固定せず、地中に置いた土台に据え付けてあるだけです。これは、災害にも強い仕組みになっています。
まず地震のケースを考えましょう。メガソーラーのように、重い架台で地面に固定してしまうと、強い揺れでは地面の揺れと連動して壊れやすくなります。しかし架台を軽くして地面に強く固定しなければ、力を逃すので壊れにくくなるのです。
高橋:固定した方が丈夫のように思うのですが、逆なんですね。
長島:例えばしっかりと基礎を打った大きなビルは、震度7くらいの地震で壊れる可能性があります。でもテーブルは壊れませんね?それはただ置いてあるだけだから、踊ることで力を逃すのです。それと同じ原理です。その構造は昔の日本の建築には共通しています。昔はボルトなんてありませんから、建築物はみんな礎石の上に置いてあるだけでした。法隆寺の五重の塔や昔の鳥居は、置いてあるだけなのに長い年月壊れていません。
ソーラーシェアリングの場合は、もし災害で破損したとしても、簡易な架台なのでいつでも撤去できるし、費用もかからない。もちろん修繕も簡単です。人間のケガに例えれば、例え故障しても擦り傷程度です。致命傷にはなりません。
高橋:強風の影響についてはどうでしょうか?
長島:これもメガソーラーでは、大きなパネルを間隔を空けずに敷き詰めているので、かなりの重量の基礎(ウェイト)をつけないと飛んでいってしまいます。そうすると基礎工事の費用が高くなってしまう。ソーラーシェアリングは、細いパネルを間隔を空けて設置するので、風の影響を受けにくくなります。また、台風がくるような時は傾斜角度を平らに変えれば、風の影響は大幅に小さくなります。2010年から始めたぼくの実証試験場では、2011年の東日本大震災による震度5強の地震や、2012年の台風の直撃を受けましたが、無事に過ごせました。
パネルの日陰で農作業も楽になる
高橋:実際にソーラーシェアリングを設置した農家の方は、どれくらいいるのでしょうか?
長島:農水省では、2015年4月の段階で、申請が全国で400カ所に及んだという情報があります。そのうち今現在どれくらい設置が終わっているかは知りませんが、この1−2年で加速度的に増えてきたことは確かです。ぼくが直接関わっている案件は10カ所から20カ所くらいです。
高橋:実践された方の反応はどうでしょうか?
長島:農家の人は、隠れる場所がないので農作業の時は海水浴場と同じように日差しを浴び続けるわけです。これは本当に過酷な労働環境ですが、パネルがついたことでずいぶん涼しくなります。パネルがあるかないかで2℃〜3℃も違うのですから。導入された農家の方も「今年は収穫が涼しかった」と言ってくれました。それからトラクターに乗っての作業では、エアコンを使うこともありますが、日陰があるので涼しくなるので燃費も全然違ってきます。また、これは予想していなかった事ですが、カラスが警戒して近寄ってこなくなりました。全般的に鳥の被害が減っているようです。
シンプルなシステムだから、設営が簡易で、収支も良くなる
高橋:パネルで作った電気は売電するとのことですが、売電価格が下がっても大丈夫でしょうか?
長島:ソーラーシェアリングでは価格が下がっても、シンプルなシステムなので普及が進めば生産量が増えるので十分に対応できます。ぼくむしろ、下がる事が大事だと思っているんです。固定価格買取制度では、2012年の42円(※)から、2015年現在の27円まで下がりました。それは1キロワットの設備を27万円で作った場合、10年で元が取れるということです。もし設置費用が20万円で作れたら、20円になっても10年くらいで元がとれることになります。
こうしてどんどん設置費用が安くなれば、連動して売電価格も下がっていき、いずれ他の発電による電力と、太陽光による電力が最も安くなるはずです。それが理想です。固定価格買取制度の主旨は、他の発電と対等になるまで補助金をつけようということなので、早く下がった方が良いのです。ソーラーシェアリングは部品が少なく軽く、重機も不要ですから自分で手作りできる。工夫次第で一層安く作れるのが魅力のひとつです。
故障については先ほども言いましたが、これもシンプルなシステムですから誰でも簡単に直せるし、深刻なトラブルにはならないということになります。それと真逆なのが、ハイテクを駆使して作った原子力発電所です。原発は複雑な精密機械で、 何十万点のうち1個の部品がおかしくなっても大きなトラブルにつながります。そして精密機械は揺れ(地震)や水(洪水)には大変弱い。災害の多いこの国で、そんなものは危なくて使えません。ソーラーシェアリングを広めるべきです。
※10キロワット以上の太陽光発電設備で発電した電力の、1キロワット時あたりの税込みでの買い取り価格
農業のあり方を見直す機会に
高橋:ソーラーシェアリングに向いている作物、あるいは向いていない作物は何でしょうか?
長島:実証実験をした経験から言えば、向いてない作物はありません。もっと言えば、ソーラーシェアリングに合わせて品種改良の基準を見直すぐらいに考えた方がいいのではないかと思っています。
高橋:品種改良の基準を見直す、とはどういうことでしょうか?
長島:従来の作物は、太陽の光を遮るものが何もない「裸地」で育つように作られてきました。強い太陽光に当たって水が足りなくなっても成長するような品種を改良されてきたのです。しかしこれからは、ソーラーシェアリングを基準にして品種改良を進めるのが良いと思います。強すぎる光が適度に遮られるのであれば、今までにはなかった考え方ができるようになるのですから。
城南信金など金融機関も動き出した
高橋:日本でソーラーシェアリングを広めるにあたって、課題となることは何でしょうか?
長島:2013年4月以前は農水省の指針がなく、地域によっては農業委員会の許可を得ることが大変でした。農業委員会の中には、新しい事をやるリスクを負いたくないという所もあるので、設置を希望する農家の方が住む場所によっては難しかった。でも現在では指針の理解も深まり、数もだいぶ増えてきました。実績、知見、資料なども増えたことで、農業委員会の対応のスピードもだいぶ変わっていくことでしょう。
もうひとつの課題は、設備設置の際の資金調達でした。金融関係者がなかなか融資してくれなかったのですが、これについても現在では城南信用金庫が強く興味を持ち、実際の契約などのリサーチに協力していただき、実際の発電所案件への融資の検討も始まっているようです。こうしたところからも展望が見えはじめています。城南信金は東京と神奈川の一部だけですが、城南信金がソーラーシェアリングに融資するリーダー的な存在となり、他の地域でも地域の金融機関が協力してくれるようになれば、変わっていくのではないかと思っています。これは地域の農家の方のためにプラスになるわけですから、地元の金融機関には活動を期待しています。
最も困難な課題は「耕作の継続」というハードルです。高齢化が進み衰退している農業をどう持続可能にするのかというのは大変な問題です。これはエネルギー設備の問題というわけではありませんが、ソーラーシェアリングはもともとそれを改善することが目的なので、この問題を乗り越えられないとすべてが成り立ちません。それをクリアするには、一人で耕作を続けるのではなくグループで助け合う仕組みを作るなど、新しい取り組みが推奨されます。
いずれにしてもソーラーシェアリングは、楽をして儲けたいという人ではなく、農業を真剣にやるんだという気概のある人に取り組んで欲しいですね。そしてこれから農業やろうという若者にもぜひやってもらいたい。地域の人たちはそのような若者が参加しやすい仕組みづくりが待たれています。
農家だけでなく、誰もが自ら取り組み稼げる仕組みへ
高橋:ソーラーシェアリングが広がる事で、社会のどんな部分が変わっていくと思いますか?
長島:例えば日本の農地に幅広くソーラーシェアリングをすれば、それだけで日本の全電力をまかなうくらいの規模まで発展できます。さらにソーラーシェアリングの仕組みは、実は農地だけではなく、あらゆるもので活用できます。牧草地でもいいし、駐車場にも使えます。
政府ではTPPで安い肉が入って来ることになったため畜産業の補助金アップも検討していますが、それでは根本的な解決にはなりません。ソーラーシェアリングは補助金に頼らず自分で稼ぐ事ができる仕組みです。これが広がれば、社会のさまざまな部分が変わっていくでしょう。
米農家も畜産農家も土地を立体的に使う事で、今までの1の収入を2以上にできます。衰退している一次産業の人たちが活性化するというのは、本当に大切な事です。これは世界のどの地域でもやっていない最先端の取り組みと言えるでしょう。
新刊『ソーラーシェアリングのすすめ』
高橋:最後になりますが、長島さんが最近出版された著書『日本を変える、世界を変える!「ソーラーシェアリングのすすめ」』では、いまお話しされた事を含めて、この数年の知見をまとめた本になっていますね。
長島:今日お話した事は、この本に書かれていることの1割くらいです。これまで伝えたかった事を多数のカラー画像とともに取りまとめました。自然を破壊しつつあるメガソーラーの現状とその解決策を含め、また知見資料として活用できるようにしましたのでぜひご活用ください。
高橋:大判で値段も少々高いのですが、これから本気でソーラーシェアリングに取り組みたいという方にとっては、実証試験の結果やうまく設置するコツなどが詳しく書かれているので、本当に参考になります。今回は紹介できませんでしたがパネルの角度を簡単に変える事ができる「スマートターン」という、これも長島さんが開発した新しい技術なのですが、これについても詳しく紹介されています。公共図書館などで閲覧用に注文していただくのも良いかもしれませんね。
ぼくがこのソーラーシェアリングを面白いな、可能性があるなと思える一番の部分というのはシンプルだということですね。仕組みは新しいし、今後も開発する余地はたくさんあるんだけど、単管パイプにソーラーパネルというどこにでもある素材の組み合わせでできている事です。複雑な最新技術ではなく誰でも構造が分かるものだということ。こういうものが広がれば、日本だけでなく、長島さんがおっしゃるように、世界を変える可能性もあるのではないかと感じます。本日はどうもありがとうございました。
ソーラーシェアリングの生みの親 長島彬さんのご紹介
ソーラーシェアリングを推進する会会長、CHO技術研究所代表。東京都立工業短期大学で機械設計を専攻。農業機械を販売する会社で長年研究開発を行う。2003年にソーラーシェアリングを発案、特許申請、2005年に特許公開。2010年に第一号機となる実証試験場での売電を開始。これまでに議員、自治体職員、農業委員会など多くの見学者を受け入れてきた。
長島彬さんの新刊
http://www.amazon.co.jp/dp/4865940006
http://www.d3.dion.ne.jp/~higashi9/sola1.htm
城南信金が、ソーラーシェアリングを広げるサポートを約束!
ここでは、城南信用金庫相談役・吉原毅さんによるソーラーシェアリングに関する発言を紹介します。
城南信用金庫では、農地にソーラーパネルを設置して発電するソーラーシェアリングに大変力を入れています。これは、農地に光が差しこむ形で鉄パイプを組んで、庇のような形でパネルをつけるものです。当初、農水省は農地に日陰ができたら作物ができなくなることを心配しました。
ところが、収穫量は2割から3割、最高5割までアップしました。これによって農家の現金収入が増えます。また、耕作放棄地だった場所に若い人たちが入ることになる。そして今後入って来るTPPの価格競争にも充分耐えられるような、農家の明るい展望も見えてきました。
もし全国の農地にすべてでソーラーシェアリングが行われると、原発700基分の電力が生まれます。もちろんこんなにたくさんは必要ありませんが、それくらいのポテンシャルがあるのです。農地の1割でもいいから、ソーラーシェアリングを導入すれば日本の電気エネルギー事情は一変します。これは、農家にとってだけではなく、日本のエネルギーの切り札にもなるでしょう。
大規模なメガソーラーは、たくさん作ってしまうと山を削るといった環境面での問題が出てきます。また大規模な土木工事になると、日本では建築費がすごい価格になって採算が難しくなります。
しかしソーラーシェアリングでは、農家の方が鉄パイプを手作りで組めるので、費用がかかりません。コストが安いから、多くの方が参加できます。協同組合でも個人でも、誰でも参入できて、それによってエネルギー事業は本業を支える、プラスになるということがわかる。そうなれば原発のような危険なものはいらないということが実感できるようになるはずです。
私たち信用金庫も、このような活動が盛んになるように、情報の提供や金融面でのお手伝いなど、さまざまなことをしていきたいと思っています。
http://www.jsbank.co.jp/
http://ameblo.jp/enekeireport
http://www.amazon.co.jp/dp/4005007953