今、何かと話題の憲法。自民党が憲法を変えるとか、お茶をしながら憲法について学べる「憲法カフェ」がオーガニックカフェなど、あちこちで開催されてたり。
誰もがもっと心地よい、と感じる社会をつくるために行動する女性たちのNGO、YWCA(Young Women’s Christian Association)の名古屋に住むメンバーが取り組んでいる、憲法に関するアクションをご紹介させていただきます。
それは、名古屋市内の手づくりマルシェに参加したときのこと。ブースではコサージュやピアスなどの小物を販売しながら、憲法に関するクイズを出題しました。DIYスピリットに溢れた作品を販売しながら、憲法について考える・・・。アンバランスな組み合わせに見えるけど、実は関係していること。
憲法って、子どもの頃に社会科で学んだとき、教科書の中に書いてあるだけで、自分とは関係ないことだと思っていた。難しそうだし、カタい感じが、取っつきにくい。でも、大人になって、よく行くカフェでたまたま「憲法カフェ」が開催されていて、改めて話を聞いてみたら、私の生活と社会に直接つながっていたことを知りました。
子どもを出産して、母親となった今、「自分の子どもは何があっても守りたい!」と思っていても、3.11の原発事故で私たちの住む地域が汚染されて、一体どの食べ物なら、どこに行けば安心・安全なのか分からなくなった。去年、話題になった安全保障関連法に関しても、成立した今、将来自分の子どもが戦争に巻き込まれることになるかもしれない不安。そして、憲法。改正されれば、9条にある「戦争をしない」という絶対の約束が、破られてしまう。そんな風に、社会が不安定になれば、親の力だけで子どもを守りきることができなくなってしまう。
安保関連法に反対するママの会は、「だれの子どももころさせない」をテーマに、2015年7月に安保法案に危機感を持った1人のママが立ち上げました。賛同するママたちが各地で会を立ち上げて「今やれること」を行っています。そう、マルシェに出店したり。
これまで何かを不安に思いつつも、政治や社会問題に距離を取ってきた多くのママたちが、「やっぱりこのままでは良くない」と活動を始めたのですが、今まで知らずにいたことの多さに気づかされました。その中に、憲法もありました。
憲法の1番大切なことって、「1人1人が人間らしく、自分らしく生きること」「みんな違ってみんないい」ということ。私たちが自由に自分らしく生きることを保障している点です。でも、そんな私たちの当たり前の生活を無視して、政治家が暴走しないよう、その力を制限するために憲法はあります。
自分らしく生きることを保障している憲法は、子どもの生活と命を守るための基本的なルールでもあるのです。
気軽に、わいわいと話して学べる「憲法カフェ」は、全国で開催されています。
ちょっぴり真剣に、でも私たちのフリーダム&ピースのため、知って、話して、一緒に愛に溢れた暮らしをつくりませんか。