【インタビュー|366CANDLES 】毎日、誰かが生まれて、誰かが死んでいる。 何かが生まれて、何かが無くなっている。

誰もが持っている「誕生日」。その日がどんな日であったか、自分は知る由もないですが、その日からあなたは生まれて、少なくてもこの文章を読むまでは生きている。さて、そんなひとりひとりが持っているメモリアルな日に焦点を当てたキャンドルが366CANDLESです。お話を聞いたのはキャンドル作家のマミさん。

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photo bay sho.suichu-ka.com

365+1

366っていうのは、1年365日に、うるう年のときに増える1日を足した数字です。みんなに愛されるって、ちょっと都合がいいかなって思いますが(笑)厳密にみんなを対象にするなら、うるう年も入れないと。

うるう年の1日を足すところが、マミさんの愛だなぁ。読み方は特に決めてないそうですが、サンロクロクと読む人が多いとのこと

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私は話すのが苦手で。言葉で伝えることも、文章を読むのもあまり得意じゃない。それでも、周りの人に何かしらの手段を使って感謝を伝えたくて、それなら、何かを作って渡して伝えることが、自分にあっていると思ったんです。

最近は、大量生産された既成品にはあまり興味がなく、できれば、知っている人が作ったもので暮らしていければいいなって思っている人も多いから、そういう人たちに届くようなモノづくりをしています。

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マミさんのキャンドルはひとつひとつオーダーメイド。そしてキャンドル自体が日付を表しています。

生命の樹という、旧約聖書にも出てくるシンボルツリーがあって、そこで1~10の数字に紐付いて色が決まっています。その色を使い、西暦をいれた8桁の数の色を積み重ねて、人それぞれのキャンドルを作る。8色の重なり自体が、日付を表します。

燃えて無くなる

また、オーダーのほとんどはギフト。どういうギフトなのか、お客さまからエピソードを聞いたりする中で、自分自身がギフトを受け取ったような気持ちになるといいます。

作っている中で不思議だなぁと思うことがあります。例えば、お誕生日のキャンドルだったら、キャンドルの雰囲気とその人の雰囲気が重なるとか、兄妹や姉妹、親子は色の組合せが似ているとか、入籍日のキャンドルは、愛を象徴する赤やピンクの色が多いとか。

そんなマミさんに、キャンドルの魅力を聞いたところ、ちょっと変わった答えが返ってきました。

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マミ 燃えて無くなるのがいいなって思って。人って、生まれる時も死ぬ時も何も持っていないでしょう。この世でたくさん持っていても死んだら持っていけないから、無くなるということもすごくいいなって思っています。だから、キャンドルを灯すのがもったいないなんて言わずにどんどん灯してほしいです。その時間がいちばん美しいし、灯しているときの自分の気持ち、一緒にいる人の気持ちを大切にしてほしいなって思います。

無くなるからこそ、いい。

マミさんの独特な感性は、366の数字にもこめられています。

嬉しい日もあるけど、悲しい日もありますよね。366日の中には、誕生日や結婚記念日といったポジティブな日だけでなく、誰かが亡くなったり、何かを失った日もあるはず。

印象に残っているお客さまでこんな人がいます。その方のお姉さんは、お子さんを生後一週間ぐらいで亡くしてしまったそうです。その子は生まれること自体が奇跡だって言われたくらいの難産。でも頑張って生まれてきた。結果的には亡くなってしまったけど、その日を忘れたくないっていって、キャンドルを依頼してくださいました。キャンドルはお姉さんにプレゼントされたそうです。

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毎日誰かが生まれて、誰かが死んでいる。366日、それぞれが誰かにとってメモリアルな日。そんな日を記録して、昇華させるようなマミさんのキャンドル。注文はウェブからどうぞ。