北海道は梅雨が無いからいいよね、なんて良くいわれますが、「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」といわれる北海道独特の梅雨が存在します。
いわゆる暑くてじめっとした梅雨ではなく、どんより冷たい雨が降ったり止んだりはっきりしない天気が続きます。本州の梅雨に比べれば、全然へっちゃらな蝦夷梅雨ですが、あまりの寒さに暖房のスイッチに手が伸びてしまう日もしばしばです。北海道で暮らしていると、暖房のいらない時期って本当にあっという間。だからこそ、道産子は短い夏を全力で駆け抜けるのかもしれません。さて、外が雨ならお家の中での仕事をはかどらせましょう。
今回は、ずっと気になっていたトイレをどうにかしようと思います。
狭いし暗いし、植物を飾りたいけどそんなスペースもない。
最近の私のDIYは、材料を集めてくるところからはじまります。
買うのもお金、捨てるのもお金。なるべく周りで余っているものを見つけてきて、アイディア勝負で改装していくようにしています。
1、養生
余りものを使っていることもあり、作業中に新しいアイディアがでてきて、軌道修正されることも多いので、初めにこれをしよう!みたいなのはとくに決めずに、見切り発車でスタートします。軌道修正できるのがDIYのいいところなのかも。
とりあえずは、ペンキを塗りたくないところの養生から。
マスキングテープやマスカー(写真上のマスキングテープとビニールが一緒になったもの)で床と便器を覆います。
2、壁紙にペンキを塗る。
少しくすんだ壁紙が貼られていたので、天井と壁をとりあえず真っ白に塗っていきます。
使ったのはこのつや消し白の水性ペンキ。ホームセンターで¥5000程で購入できます。
20kgも入っているので、たくさん使う方にはおすすめです。
3、一面を色分け塗装。
真っ白にはなったけれど、やっぱりトイレの陰気くささが消えない。。
やっぱりアクセントに色を入れようと思いましたが、普通に塗りつぶすのもつまらないので、冒険してみることに。
壁の一面にペンキを3色塗り分けしてみようと思います。
1)塗り分けたいところの境目をイメージしながら、マスキングテープを貼っていきます。
2)かべシールを塗り込む。
このままペンキを塗ってしまうと、下地の壁紙がぼこぼこしているため、にじんで上手くラインが出ません。そんなときは、かべシールをマスキングテープと壁紙の境目に塗り込んであげることで綺麗に塗り分けをすることができます。
本来は、壁紙の継ぎ目などに使われる補修材ですが、こんな使い方もできてしまいます。
ジョイントコークでも代用可能。
3)好きな色のペンキを塗っていく。
かべシールが乾いたことを確認してペンキを塗っていきます。
余り物ペンキを物色して、黄色とグレー、ピンクを塗る事に。
4)重ね塗り
トイレくらい明るい色を使おう!と冒険をしすぎたのか、ちょっとピンクの色が濃すぎてうるさくなってしまいました。。
少し抑えるために薄めのグレーを上から軽く塗り重ねてみることに。
ちょうどクロスの凹凸のおかげで少し落ち着いたいい感じの風合いになったかも!
5)マスキングテープをはがす。
ペンキが完全に乾く前に剥がしましょう。
かべシール効果で綺麗なラインに仕上がりました!
4、トイレのクッションフロア貼り
壁は良くなったけど、やっぱり床が好みではないので、なかなかしっくりきません。
何か無いかな〜と物色していたら、余り物のクッションフロアを見つけたので、敷いてみることに。
トイレは狭いだけあって、加工する手間も多くなかなかやりにくいところ。。。
なんとかして切り取りましたが、コツをお伝えできる程の技術がないので、説明は割愛させていただきます。笑
元の床の上に置いておくだけでも大分雰囲気が変わるので、接着剤などは使わない事に。
5、棚つくり
1)トイレの横幅に合わせて木材をカット。
端材の垂木(18mmx45mm)を使っています。
高さ80センチ(台の高さ)を4本、トイレの幅の物を2本カット。
2)組み立て
トイレのタンクの後ろに仮置きしてみて、サイズがよければ、ビスで固定します。
3)天板をカット。
ぴったりのサイズで作ればそんなに動く事もないので、壁には固定せず、このまま上に天板をのせていきます。
棚板の材料は、近くでいただいた納屋の外壁に使っていた板材。
この中からちょうどいい幅のものを選んでいきます。
天板は、トイレの横幅にぴったりカット。
ビスで下の下地に固定してしまいます。
4)側面も同様に
サイド部も同じ板をちょうどいい高さにカットし、はめてみます。
はめただけでいい感じになったので、ここはとりあえず固定せずでも良さそう。
完成
棚の中に掃除用具なども隠せますし、ぐぐっと空間が引き締まりました。
追々、蝶番をつけて扉を作ったり、使いながら機能性を持たせていけたらいいなと思います。
後ろの棚にはグリーンなどを飾って、トイレっぽさは残しながらも明るい空間になったように思います。こうやって作りながら、使いながら手を入れていくことで、その時の自分のとっておきの空間を作っていけるのがDIYの醍醐味なのかもしれません。
さあ、お家の中の小さな革命、始めませんか?