【コラム|感じるために生きている】一人一人のアースガーデンがある。

20年以上前、まだ私たちが若かった頃、自然食品店GAIAの仲間で月に1回定期開催で始めた湯島聖堂でのフリーマーケット“楽市楽座”から、今のアースガーデンは始まっている。屋号も、最初からアースガーデンで来た。

逃げ恥”とダブる思い出〜出店者さんと共に〜

去年話題になったドラマの逃げ恥じで、最終回にはみくりさんは青空市を取り回すことになったのを見た方も多いだろうけど、まさにあんなノリで神社のような場所も一緒でもあって、自分の姿とちょっと重なるところがあった(見た目ではないです〜笑)。私は0才児を抱っこしながらだったのだけど。

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あの青空市の当日を迎えるまでに、商店街の店主さんたちの自由気ままな意見をなんとか調整しながら奮闘していたが、私たちアースガーデンも、あぁして参加する人たち・・出店者さんたちと一緒に育ってきた。

本当にたくさんの方たちとの出会いがあった。20年来アースガーデンに関わり続けてくださっている出店者さんもいる。旅好きのカップルが、旅先で買った雑貨をもってフリマに参加してくれていたのが、その仕入れが本業になり、結婚をし、子どもが一人でき、二人でき、三人の方も、四人の方も!!いらっしゃいますし、犬連れにまでなったりして。私自身が子育てと一緒にアースガーデンの仕事をしてきた、その若い親として辿った経過と同じように、イベント当日が子どもの運動会と被って参加できなくなったり、いつも出店の時に一緒だった子どもたちが、小学校高学年位になると一緒に来なくなったりすると、時の移ろいを感じるものだ。

アースガーデンから広がる人の輪

アースガーデンの大きな魅力の一つは、そうした小さな輪から広がってきた大きな人の輪と、そろそろ歴史といっても過言でない奥行きのある人との繋がりなんだと思う。ボランティアの輪もあれば、ボランティアカップルやファミリーも本当に暖かく見守ってくれているし、歴代スタッフも今も繋がっている人が多い。そのことに心から感謝している。

・・・実は、つい先日とても悲しいことがあった。しかも知ったのが、これを書いている今日ついさっきのことなんだが、穏やかな仲の良いカップルで作家活動をいらっしゃる出店者さんの奥様の方が若くして病気で天国に旅立たれたのだ。本当に悲しい。しかもお見舞いのプレゼントを準備している流れでSNSで知ったもので、スタッフと言葉を失ってしまった。お花のように微笑まれる、なんとも愛らしい方だった。具合が悪いのは少し伺っていたが、きっとまたお会いできるものと思っていた。。。きっと、きっと奥様の分まで、ご主人がその世界観を広げていってくださると信じているし、これからも是非ご一緒してきたいと願っている。

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どう生きても、一人っきりではないから、出会いと別れが誰でもある。きっと、お客さんの中にも、earth gardenで出会ったり、デートをしたりケンカしたり、友だちが出来たりと、earth gardenにまつわる色んな思い出を持っていらっしゃる方も多いのだと思う。

イベントearthgardenはただ開催されているのではなく、関わるその一人一人の思い出も一緒につまっているのだ。そして、今後私の中には、天国に旅だった彼女の微笑みを通してまたイベントearth gardenを見るだろうと思う。

〜ご冥福をお祈りしながら〜

アースガーデンの母が書くコラム「感じるために生きている」
http://www.earth-garden.jp/feature/life_for_feel/

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