地域愛あふれるスーパー案内人 ジンケンの「東京裏山ベース」が観光アウトドアの拠点

こんにちは。2016年からJR武蔵五日市駅前で「東京裏山ベース」という店舗を運営しているジンケンと申します。

私は元々はここが地元ではなくて四国の出身ですが、大学で東京に出て来て、何度も自転車でこの町やこの奥の檜原村に遊びに来るうちにすっかりファンになり、家族とともに6年前に移住して来ました。今では、「半分ヨソ者」＝「半地元民」として、この地域のファンを増やすべく日々活動しています。東京裏山ベースを拠点に色々やっていますが、メインは地域観光とローカルアクティビティ（体験）のガイドです。選りすぐりのスポットを、その季節に合ったプランで最高の体験をしてもらえるような半日～1日のガイドツアーとしてご案内しています。

五日市～檜原村、このエリアにはものすごい可能性があるんです。

五日市～檜原村、このエリアにはものすごい可能性があるんです。都心からのアクセスが良く、バランスのとれた「ちょうど良い田舎」であること。本格的なアウトドアフィールドとしての要素を少しずつ持ち合わせていて、様々な地形と体験と風景が楽しめる、「田舎暮らしの見本市」のような場所であること。

位置的には奥多摩と高尾山の間の空白地帯とさえ思われているエリアかもしれませんが、まだあまり知られていないからこそ、過度な観光化もされておらず、今ここはまさにフロンティア。秋川渓谷の四季の美しさはいうまでもなく、江戸に木炭を供給していたり、戦国の時代には武田氏と北条氏とが山を挟んで睨み合い、松姫の逃避行の舞台でもあったりと歴史の物語の魅力にも溢れています。

東京都でありながら自然と田舎暮らしの魅力がギュッとつまったこの五日市～檜原村、秋川渓谷周辺のこのエリアを、僕は「東京の裏山」というコンセプトで捉えました。JR武蔵五日市駅は、その「東京の裏山」への玄関口にあたります。その駅前に、2016年の春にクラウドファンディングで多くの方のご支援もいただいて立ち上げられたのが、「東京裏山ベース」です。

単なるカフェでも案内所でもない、多様な楽しい場所「東京裏山ベース」

男の子的には、「裏山」は仲間たちが集って秘密基地や隠れ家を作れるような、愛着を持って通う遊び場のような楽しい場所。東京裏山ベースの立ち上げは、「地域観光とアウトドアアクティビティの拠点」「みんなの秘密基地」となるようなシェアスペース・交流拠点になることを目指して企画されました。

五日市にはBBQや登山やトレイルランニングやサイクリングといったアウトドア志向の観光客が多く訪れるのに、それまで駅前にはみんなで集まれる拠点になるような場所が不思議とほとんどなかったのですが、現在では多くの方が裏山ベースに立ち寄って情報交換したり、地域の方と交流したりできるようになりました。

カフェとして気軽にコーヒーやお茶（地元産の希少な「ひのはら紅茶」も）が飲めて、美味しい食事ができて、遊びに行く前に着替えて荷物を預けられる更衣室やロッカー（400円）、帰りに汗を流せるシャワー設備（600円）も完備しています。イベントやツアーの集合場所として使ってもらったり、音楽（ミニライブ）やちょっとしたミーティングやセミナーのスペースとして、また25人くらいまでのパーティもできます。週に一度は、カフェの営業終了後に高校生の学習支援スペース&塾としても使われていたり、予約制のボディケアサロンとしても営業しています。毎週日曜日の17時には参加自由の「サンデーグループラン（無料）」も開催。

「こんな風に裏山ベースを使ってみたい」そんなアイディアがたくさん集まった結果、裏山ベースは単なるカフェでも案内所でもなく、これほどまでに多様な側面を持つに至りました。

この地域の魅力を花開かせるような面白い動きがどんどん

僕は、豊かな文化は多様性の混沌の中から生まれると信じています。裏山ベースも、様々なジャンルの（都会人と移住者と地元民、自転車・トレラン・ハイキング、スポーツと観光、事業者とお客様、イベント企画者と参加者、など）多様なコミュニティ同士の「ごちゃまぜの交流の場」となることを目指していて、それは少しずつ現実のものになってきている手応えを、日々感じています。

それは裏山ベースだけではなくて、五日市、そして檜原村、このエリア全体の大きなうねり、ワクワクするような熱量の高まりを日々感じています。新たな移住者も増え、つながりがつながりを呼び、この地域の魅力を花開かせるような面白い動きがどんどん起こってきています。

ぜひ、まずは気軽に遊びにきて、通って、しゃべって、知り合いを作って、この波に一緒に乗りましょう！

東京裏山ベースで、お待ちしています。

文章＆写真：東京裏山ベース／ジンケン