15回目を迎える代々木クラフトフェア。スタートしたきっかけは、松本クラフトフェアとの出会いでした。東京の街のど真ん中でも、その自由で個性豊かなフィーリングと手作りの楽しさを広げたいと思い開催を決めたのです。
この記事内では、過去の告知用のポストカードをご紹介しますので、お楽しみください。
この15年で、本当にたくさんの作家さんたちと出会ってきました。何度も繰り返し参加してくださっている作家さんたちもいらっしゃって、心から感謝しています。
最近は、手で物を作るということが、小さな楽しみや趣味やお小遣いかせぎである人の割合が増えてきているのかもしれませんが、私にとっては、自分で自分の理想の人生を作ることをしている人たちです。
もっとこんな世の中になったらいいな〜、こんな風に暮らしたいな〜と思うことがあるならば、本来は自分がその世界の住人に相応しい暮らし方や生き方をすることからしか始まりません。自分が出来る範囲で自分の思ったように、まずは自分を満足させてやることができるはずです。そこにある自然を使わせてもらって。
まずは自分から。
そういう意味で、私にとってクラフト作家さんというのは、とてもカッコイイ人たちなのです。それぞれの個性を感じ、その人の大事にしたいことが、その作品を通して感じられるような人を私は作家さんと呼んでいます。メーカーでも、それを感じられれば、作家であるとも言えます。
人は、焦りと不安の気持ちで心が一杯になると、自分の理想について考える余裕など持てないのかもしれません。だからこそ、なんとなく物作りを楽しんでいる方や、何かを生み出そうとしている方には、自分が大事にしたいことについて考えつづけてほしいです。ブランド名や屋号を決めた方ならば、そこにどんな気持ちを込めていたのか?もう一度原点にかえってみるのも素敵ですね。
逆に、作っているうちに、それに気づける事もあるかもしれません。自分が何者かよく分からなくて、悩んでいるようなのが作品から感じられるのもとても魅力的です。完璧なのが素敵なんじゃなくて、買い手の気持ちとちょうどぴったりなのが欲しくなるんだと思います。私は、個人的には、子どものように無心さが感じられるようなパワフルな作品が大好きです。
15回目の代々木クラフトフェア、様々な想いで物作りをしている人たちが集います。物作りをはじめたばかりの人から、ずっと物作りと向き合ってきている方まで多種多様です。どうぞいらっしゃる際には、その作品を見ながら、見ているあなたの人生を感じる機会にしてください。
代々木クラフトフェアで気に入った作品や物が、あなたらしい人生の方向へと、気づきを与えてくれるかもしれません。そんな素敵な週末をお過ごしいただけるよう、私たちも準備をがんばってまいります。
では、イチョウの葉の色づく代々木公園で、お会いしましょう。