災害対応や地域のレジリエンス、注目のソーラーシェアリング/畑の上の太陽光発電も学べます。
アースガーデンの開催には各地の仲間たちが毎回集ってくれます。中には九州熊本や、岡山、東北など遠方から何度も参加の強者もいます。そうやって各地の仲間たちとつながっている私達の活動はとても豊かなものだと思い折々の交流に感謝を感じてきました。そうして地域で頑張るみんなの為になりたいとも願ってもきました。
東京の真ん中から、自然豊かな地方地域の仲間たちとつながり物心両面で交流しているアースガーデンの在り方に「地域循環共生圏」という言葉は素直に響き、この言葉をみんなで確認したいと思ったのです。
PICK UP 1
野原健史(のはら農研塾代表)
森本英香(前環境事務次官)
坂本美雨(シンガー)
熊本のはら農研塾 循環型オーガニック農業と地域循環共生圏の可能性
10月26日(土) 16:30-17:20
【トークテント@ラブファーマーズ・ステージ】
(ケヤキ並木NHKホール入口近く)
熊本を舞台に、意欲的な農業とコミュニティづくりを進める野原健史さんは、その素晴らしいスイカと加工品と共に、継続的にアースガーデンに出店してくれている心強い仲間でもあります。
今回、私たちアースガーデンが共感する環境省が提唱する「地域循環共生圏」と、のはら農研の挑戦にどんな意味があるのか、のはら農研を応援する坂本美雨さんと、前環境事務次官の森本英香さんと一緒に、そのダイナミックな活動を訊いてみたいと思います。(坂本美雨さんはトークのみの参加です)
PICK UP 2
東光弘(市民エネルギーちば代表)
奥田直久(環境省審議官)
徳江倫明(フードトラストプロジェクト)
「匝瑳ソーラーシェアリングの広がりと、 地域循環共生圏」
10月27日(日) 14:20 – 14:50
【野外ステージ@Future Stage】(イベント広場)
畑の上の太陽光発電「ソーラーシェアリング」が社会に広がってきました。東光弘さんは千葉県匝瑳をそのメッカにしてきた一人です。アースガーデンは一緒に地域の仲間の輪を広げ、日本初のメガ・ソーラーシェアリング発電所が実現しました。パタゴニアなどの企業も加わって農業と発電を両立する、日本のエネルギーと地域を変えていく姿が広がっています。地域環境共生圏にも大きな動きとして捉えられているソーラーシェアリングの広がりを、環境省審議官の奥田さん、らでぃっしゅぼーや創業者でもある徳江さんも一緒に話します。
その他、地域循環共生圏に連なるトークが2日間に渡り開催されます。
トークテント
@ラブファーマーズ・ステージ
(ケヤキ並木NHKホール入口近く)
東京から発信するアースデイの可能性
10/26(土)1300ー
師岡達也(あきる野在住アースデイ東京事務局スタッフ)
ハッタケン(小川町在住アースデイ東京理事)
災害とレジリエンスを千葉と熊本から考える
10/26(土)1500ー
野原健史(熊本 のはら農研塾 代表)
カンザワノリオ(トージバ)
熊本のはら農研塾 循環型オーガニック農業の挑戦と、地域循環共生圏の可能性
10/26(土)1630ー1720
野原健史(熊本 野原農研塾 代表)
森本英香(前環境事務次官)
坂本美雨(シンガー)
千葉県匝瑳で広げるオーガニック&ソーラーシェアリング
10月27日(日)1200ー
斉藤超(農業法人スリーリトルバーズ)
東光弘(市民エネルギーちば代表)
東京とつながる自然と暮らす地域
10月27日(日)1430ー
石川憲一(南伊豆マザーアースクラブ)
高水健(あきる野市五日市 do-mo kitchen)
河野竜一(アースデイ東京事務局長)
オーガニック3.0に向かって
10月27日(日)1530ー
徳江倫明(フードトラストプロジェクト)
ハッタケン(小川町在住アースデイ東京理事)
“地域循環共生圏”
アースガーデンの今とこれからに重ねて
アースガーデン代表
南兵衛@鈴木幸一
エコロジー&オーガニックな社会を簡潔に示す言葉「地域循環共生圏」
昨年、環境省が「地域循環共生圏」という言葉を第五次環境基本計画に盛り込んだ聞いて、ちょっとシビれました。これからの時代のエコロジーやオーガニックな社会を簡潔に示す言葉だとストレートに感じたからです。そしてそれを国が環境省が真正面から掲げてきたことにグッときました。アースガーデンの代々木公園開催には毎年、環境省の後援をもらってきているのですが、その窓口のやり取りに時々お役所の歯がゆさも感じつつきた20年だからこその実感でした(笑)。
SDGs、RE100、そして地域循環共生圏?
ここのところ頻繁に目にする「SDGs」や「RE100」などの取り組みを踏まえつつ、その先へよりリアルに進もうとしているのが、地域循環共生圏だと受け止めています。この動きをいち早く伝えてくれた環境省の友人先輩たちからも時代の中での本気を感じています。
アースガーデンが代々木公園/東京でのフェス主催と、各地の自然の中で音楽フェス/場づくりを活動の両輪にして20年になります。その間、世の中でもエコ&フェスのブーム的な盛り上がりも二回りか三回り目か?という成熟しつつある時代の中で環境省/国が「地域循環共生圏」と真っ直ぐに掲げてきたことに意味があると感じるのです。
地域で広く人の輪と動きをつくるフェスの仲間たちのチカラにも
誰もを当事者として地域で広く人の輪と動きをつくれるようにと考えていく地域循環共生圏の在り方は、これからの時代に寄り添っていくものだと感じます。島国とは言え広い日本の各地で、土地の豊かさと共にフェスの主催などで活動を広げる仲間たちがいます。地方創生といった言葉で注目されても個々には地域の難しさに向き合って頑張っています。
気候変動を誰もが実感し、原発事故から福島の地域の問題もまだまだ解決にほど遠い今だからこそ、各地のローカルフェスの素晴らしいエコロジカルな取り組みがもっっと認められ広がって欲しい、アースガーデンが「環境と地域」の本質から一緒にできることの可能性も感じています。
未来に自ずと現れる「地域循環共生圏」というカタチ
先の特集「アースガーデンの今」で、渋谷オフィスを中心に西はあきる野五日市から山梨八ヶ岳、東は千葉匝瑳から福島と宮城へと広がってきた私たちの活動と地域の広がりを伝えましたが、この繋がりと交流は、そのまま地域循環共生圏に重なるのだと思います。ソーラーシェアリング発電所、八ヶ岳での環境ローカルフェスへの挑戦、自然の中でのオフィス拠点作り、渋谷でのアースデイ、福島&宮城でのフェスサポート、個々の地域の自立性とリンクする豊かさを「地域循環共生圏」という言葉に重ねてみると、それは未来に自ずと現れるカタチなのだと思えます。
環境省がこの言葉を掲げた真価は3ー5年先に問われるのだと思いますが、アースガーデンの今とこれからに重ねて、この言葉のリアルな姿を育てていきたいと願っています。
最後に添付する図は、アースガーデンの活動の広がりを表現したものですが、この記事の冒頭の環境省がWEBに掲げた図面と通底する意識を感じてもらえることと思います。
こういう在り方が当たり前になる新しい時代がきた中で、これまでアースガーデンとしてつながってきた広がりを社会にしっかり活かしていきたいと願うのです。