息子が「自分でお弁当をつくる」と言い出したとき、親である私が気をつけたこと【コラム】

うちの息子が小学校3年生のくらいのときでした。土曜日に持っていくお弁当を自分で作ると言い出し、しばらくの間、息子が作っていた時期がありました。なんて楽しくてうれしい提案!と思い、学童のお迎えがてら、一緒にスーパーに材料を買いにいきました。

「なんでもいいから、自分がお弁当に入れたいものを買っていいよ」

そう伝え、息子が材料も決めました。小さい頃からスーパーに行くときは一緒だったので手慣れたものです。そのひとつにミートボールがありました。

「これ、あっためるだけでいいんだよね?」

翌朝、息子が作ったお弁当は立派なものでした。ミートボールとチーズ、ミニトマト、ちくわにキュウリを差し込んでカットしたもの、ご飯に好きなふりかけ。

「すごいねぇ〜!!!おいしそう!お弁当が自分で作れるなんて、すごいね!」

簡単にできる物ばかりでしたが、そんなことは関係ありません。私も本当にうれしかったのを覚えています。どこかに画像も残っていたはず。

今、息子たちは大きくなって、当たり前に食事を作ります。時間があれば手の込んだ料理も作ってくれます。当然私と同じくやりたくない時だってあると思いますが、作ること自体に抵抗はありません。働く親として本当に助かるし、ありがたいし、何より息子の作ったご飯を食べるのは、本当にうれしいし楽しい気持ちになります。

できなかったことができたことを一緒に喜びたい

料理でも、勉強でも、どんなことについてでも、私が守ってきたルールがあります。それは、子どもが喜んでいるとき、子どもが次に進むだろうステップに対して、親である私が勝手に先回りして「こうすればもっと良くなる」とか「まだまだやれる」などと言わないこと。

お弁当作ってみたくなって、一生懸命作って「できた!」って晴ればれとした気持ちを味わっているときに、ソーセージは切り込みを入れた方がいいとか、卵の塩はもっと少なくした方がいいなんて言われることを、子どもが望んでいるとは思えないんです。

卵焼きがスクランブルエッグみたいになっていたって「すごくおいしそう!」って言ってもらったら、次はもっと上手に焼いてみたい!って思うかもしれません。

アドバイスという名の減点をされたらもう嫌になってしまうんじゃないか。もっと上手にやりたいなと思えば、言われなくなって本人の心に残ると思うんです。

アドバイスがダメというわけではなく、たっぷり一緒に喜んでニコニコしあう。できばえじゃなくて、できた気持ちを一緒に味わうのが先だということです。

子どもが新しいことを始めるときは、特に注意してきました。いつだってうれしい時にはうれしい気持ちを、悲しい時には悲しい気持ちを一緒に味わえるような育て方をしたいものです。

まぁ、うちの場合は、うっかりな私が濃すぎた味噌汁の鍋に堂々とお湯を加える姿をみて、息子たちは失敗を恐れないでいいことを勝手に学んだかもしれませんが(笑)。

3世代続く、お弁当のものがたり

ちなみに、もう35年も前のことですが、私のお弁当にも石井のミートボールがよく入っていました。母のお弁当は、色とりどりという感じではない昭和のしょうゆ弁当だったのですが、私のお弁当をみて「おいしそう〜。」と友だちに言ってもらえたのは、とてもうれしい思い出です。

母、私、息子たち、同じミートボールを食べているだけでつながっていくさまざまな思い出があります。この原稿を書けたことで、また一つ物語りがつながりました。

今年は本当に大変な1年でした。年末年始も働きつづける方も少なくないと思いますが、たくさんの家庭で食卓であたたかくつながる時間がありますように…。

田川登美子

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