自分と誰かの関係性のなかにをつくりあげる「フリー」 #アースガーデン秋2021 DAY2

あいにくの天気となったearth garden ”秋” 2021 二日目。それでもアースガーデンや春風のコアなファンの方が集まってくれました。ありがとうございました。

参加してくれた皆さんは、どんな思いを持ったでしょうか。

街では多くの制限が解かれ、それぞれがそれぞれの判断によって行動する自由を取り戻しています。じゃあ、アースガーデンもそれでいいんじゃないか、そう思う人もいると思うのですが、私たちは慎重な開催方法を選びました。

「安全安心」という言葉が、この1年半、あらゆる場面で何度も何度も繰り返されてきました。これがいまなかなか難しいのは、ワクチンの接種率が上がり陽性者も減り、安全や安心の基準に幅が出てきたこと。

一人ひとりが、自分ひとりで、もしくは自分と同じような価値観の人とだけで人生を生きているなら、自分が思う通りに行動すればいい。でも、現実はそうじゃありません。ミックスジュースのように多様な価値観が混ざり合って溶け合ってひとつになって、それを社会と呼んでいるのだと思います。

このとき大切にしたいのは、自分にとっての安心安全だけでなく、誰かにとっての安心安全も考えながら、どうしたらより多くの人にとって安心できる社会がつくれるか、ということではないでしょうか。

2日間のアースガーデンを終えて、改めて、フリーフェスの「フリー」の意味をちゃんと考えたいと感じました。無料のという意味ではあるのですが、もう少し広い意味でのフリー。ノールールという意味ではないはずですが、言葉で明確に定義できるものでもない気がします。

難しいですが、敢えて言葉にするなら「自分と誰かの関係性のなかで、フリーをつくりあげる」ということだと思います。それが今回のアースガーデンでできていたか。正直ちょっと不安が残ります。じゃあ、どうすればよかったか、は簡単に答えが出ることではないし、じっくりと考えなければいけないのだろうと思います。

アースガーデンから一夜明け、今回の選挙の結果が明らかになりました。選挙もやはりミックスジュースのような社会から生み出される結果なのだと思います。

もうすぐ2021年が終わります。私たちに残された宿題はとても多いと感じます。来年も再来年も、私たちは場を作り続けます。おそらく「正解」は永遠に見つからず、常に試行錯誤とプロトタイピングの繰り返しなのだと思います。今後ともぜひお付き合いください。

Photo:須古恵

来場者数
10月30日(土)約20,000人
10月31日(日)約 7,000人

earth garden “秋” 2021 イベントサイト