アースデイ東京タワーセンター開設&ボランティア募集!【まず今は、石巻への支援を】

アースデイ東京タワーボランティアセンター(準備室) 河内聰雄(こうちあきお)です。
東京タワー1Fに、アースデイ東京タワーボランティアセンターが開所しました。
.
まず、津波被害が甚大で、物資が被災者の手に行き届いていない、最も支援が遅れている地域のひとつである宮城県石巻市へ向かって、東京タワーから直接支援のための輸送とボランティアの呼びかけが始まっています。
第1弾として、廃食油から精製したBDF燃料のバスで行く、被災地炊き出しボランティアツアーバスを東京タワーより現地に走らせ、この“天ぷらバス”に支援物資を乗せていきました。
■そして皆さんに、ボランティアのお願いです。

石巻市では、皆さまから届けられた物資は自衛隊が管理する倉庫に溢れているのに、NGOもそこから物資を引き出せる仕組みができたのに、未だに支援をまともに受けることができずにいる人達が大勢います。

被災地内の情報を把握し、ボランティアを受け入れ、機動力を発揮することが切に求められています。

現在、石巻市は僕が知りうる限り、最も支援の手が遅れている被災地域でしょう。
昨日も、僕たちは独自に東京と富山から、炊き出し&配給活動、避難所のヘドロ除去作業を行なうボランティアを派遣して活動してきました。
そして、
まだ支援物資が全く届いていなかった地区があることが、炊き出し&配給活動を通じて地元の方からうかがって判明し、急遽、その地区でも炊き出しを行ない、物資を一輪車に乗せて地域内を回り届けたほどです。

他の市では、シャワーを浴びれるような状態にまで状況も改善したというのにです。
その反面、物資が余っている避難所が同じ石巻市内にも多々あり、そんなところでは炊き出しも頻繁に行なわれています。
全ての被災地内の情報は、未だに行政も、NGOでも把握しきれておらず、うまく共有しダブらないよう活動するための連絡会議も毎日行なわれていますが、うまく機能できていません。

現地の状況は日々刻々と変化しています。
現地での主な役割分担は、次のような感じです。

自衛隊:道路復旧と水の配給(給水所の設置)

社会福祉協議会:菓子パンと水、最低限の生活物資の避難所への一日一回の配給

NGO:毛細血管として、生活物資を独自に配給。

皆さんが行政窓口を通じて送られた様々な物資は「公平」原則のもと、同じものが均等に行き渡り不公平感がないように、未だ倉庫に眠っている事が多いです。避難所に届けられても、人数分同じものが行き届くために眠っているものも多く、中には賞味期限が切れたというので、配られなかった菓子パンも多くあります。
そういう小ロット物資は、避難所ではなく自宅避難されている個人に配られると有効に活用できます。
避難所と自宅避難者がいること。それぞれへの対応は異なること。また各場所ごとにニーズや支援現状が異なること。それらが対応を複雑化させています。

現地には、すでに20ほどのNGOが物資を届けています。
しかし、行きやすい場所にある避難所にダブって届いているだけで、
行きにくい場所の被災者には、NGOからの物資はまったく届いていません。
そんなところでは、未だに菓子パンと水だけです。
そのような場所で昨日炊き出しをして、「震災後、始めて温かいものを食べた」と、涙を流しておられる被災者が何人もいらっしゃいました。
戦後の闇市と政府からのわずかな配給を想像していただくのが最も近いでしょう。もっとも、市場など開かれてはいませんが。

緊急に、情報力+機動力を整備する必要があります。

情報力に関しては、ハブになれる人間を現地に送り、仕組みを作るしかありません。
携帯メールを扱える、各町内ごとのキイマンとメールで連絡を取り合うのが良いかもしれません。
そのためには、バッテリー充電器と乾電池を支給するといいでしょう。
ソーラーチャージできるに越した事はありませんが、今は即応性が求められています。

機動力に関しては、自立したチームが、自立して動ける機動力が必要です。
まずは現地ボランティアコーディネーターが必要です。どんどんボランティアを送り、ボランティアを受け入れる必要があります。

そして、4~5人で1チームとなって動けるための足(車)と道具が必要です。
ハイエース+BDFを送るといいでしょう。
(現地コーディネーター+情報)×(車+燃料+道具+ボランティア)で、その
都度チームを作りながら、やるべき事を自分たちで判断し、一日1つのミッショ
ンを、一つづつこなしていくしかありません。

残念ながら現実は、午前、昼、午後、夕方の4ミッションを限られた少人数でこなしながら、朝と夜のミーティングと書類づくりに寝ずに追われているような過酷な状況下です。
圧倒的にマンパワーが不足しています!

以上に関して、現地で誰かがオペレートし、的確に外部支援を仰がないと、また一週間経ってしまうでしょう。
市役所も、社協も、NGOも、自衛隊も、みんな寝ないで必死にがんばっています。でも、まだまだ混乱した状況です。
それは、被害の大きさが、量り知れないからであり、ゆえに最近、石巻に関する報道が多く流されているのだと思います。

寄付をする、物資を送る、直接物資を届ける、など様々なやり方があります。情報をチェックし、発信したり、転送したり、まとめたりするのもいいです。様々な応援の仕方が、人それぞれにあります。
しかしながら、被災地で活動する人が余りにも少ないという事を強く感じます。
ボランティアを受け入れ、送るための準備を早急に整え、動く必要があります。

高速道路も一般車輛に開放されました。
まずは行ける方から、自力でどんどん現地入りして下さい。

よろしくお願いいたします。

—————————^——————– ———-
アースデイ東京タワーボランティアセンター(準備室) 河内聰雄(こうちあきお)
ブログ
http://earthdaytokyo.seesaa.net/
twitter
http://twitter.com/edt_eq

.

ーーー

<ボランティア募集>
●ボランティア説明会

アースデイ東京タワーボランティアセンター(準備室)」
【日時】:3月30日(水) 18:00~21:00
【場所】:アースデイ東京タワー・ボランティアセンター(準備室)
東京タワー1F入って右です。
http://www.tokyotower.co.jp/333/09_access/index.html
【お問い合わせ】
ボランティアコーディネーター 中村則仁(ノリ)
nori@communicator.jp

ーーーーーーー

●現地に直接行かれる方へ

◎NGO連絡会:どの団体も人員が不足しています。人材を大至急募集中!

下記センターまで直接お越しいただき、NGO連絡会 担当:四万十塾 木村とーるをお訪ね下さい。自家用車は下道しか使えません。仙台と結ぶバスも運行されているようです。テントと寝袋、支援物資をお忘れなく。
◎石巻市災害ボランティアセンター:センターのある石巻専修大学グラウンドに
キャンプインでき、センターまで自力で来れるボランティアを募集中で
す。tel. 080-1375-3228

<石巻~仙台 公共交通機関>
運 行:宮城交通及びミヤコーバス http://www.miyakou.co.jp/cms/news/
desc/all/#wrapper
乗り場:仙台側 仙台駅前(青葉通りさくら野前33番のりば)
石巻側 大橋臨時発着場(石巻市大橋一丁目1番、石巻消防署隣接地)
運行時刻:(所要時間 約1時間20分)
下り(石巻行き) 8:52、12:07、15:07、17:37
上り(仙台行き) 7:40、11:30、14:40、17:40
運 賃:片道800円 (小児半額)
※予約制ではありません。お並びいただいた順の乗車となります。
※現地では徒歩移動しかできません!

.