ロンドンからオシャレでおいしいベジタリアン料理の連載が届きます。おいしくて健康的なレシピだけでなく、世界各地のオーガニック事情や旅の話も聞けちゃいますよ。
”You are what you eat.”
(あなたはあなたが食べたものでできている)
そう、ひとのからだは分子単位で、日々生まれ変わっています。
食は、からだや心を育て蓄えるもの。
Whole Food、という言葉をご存知でしょうか?
直訳ではたべものまるごと、という意味で、加工や精製を加えられていないあるいは最小限に抑えられている食材のことです。
さらには、食べ物のことだけではなく、洗剤や衣服など、暮らしをふくめて考えていこう、という意味が込められています。
日々の食卓が、自分のからだの声に耳を傾け、家族の健康のこと、さらには自然や大地と向き合うきっかけになるのです。
グレーがかった空の下、マーケットに並ぶ色とりどりの新鮮なお野菜。
お野菜やフルーツの赤、緑、黄、オレンジ、ピンク。
色々あってみんな違う。
アジア、中東、アフリカ料理と立ち並ぶ露店。
正解はない、あるいはどれも正解。
違う国の食文化を知って、好奇心を持って受け入れてみると、新たな食が作り上がったり、私たちが誇る和食も、新鮮な目で見ることができます。
Banana Kitchen
Simple and Natural recipe for Vegetarians
日常をカラフルな色で彩り、目でも美味しく、みんなが元気になる料理。
食べる人の身になって食材を選び、そしてその食材を生かしきることにきちんと向き合う。そうして心をこめた食で、笑顔が生まれ、豊かな時間の中で人と人が繋がって行くのだと思います。
ここでは、たくさんのお野菜を使い、マクロビオティックや他国の料理手法もゆるーく取り入れたレシピをご紹介していきます。
服や本を選ぶように、食材の美しさや色にわくわくしながら、楽しくチャレンジしてみてほしい。方程式もないし、正解はありません。ここで紹介するレシピはあくまでも参考として、自分だけのレシピを、見つけて行ってください。
必ずしも、オーガニックである必要はありません。
自分の目で見て、触れて、味わって、いいなと感じるものに出会えますように。
いのちを大切に扱うため、いのちをていねいに生きるため、風や土、自然の流れに身を任せて。
奥はる奈ってどんな人?
ロンドン在住。大学で国際関係学を学ぶ一方で、南海地震の防災活動、新潟中越地震への支援活動などを行い、スマトラ島沖地震では防災教育事業局長としてスリランカへ足を運ぶ。在学中、メキシコ留学やアジアや中南米を中心に約30ヶ国をバックパッカーとして訪れ、多国籍料理を独自で学ぶ。他国の料理手法を取り入れながら、自宅で作れる懐石料理から中東料理まで、レパートリーを広げている。卒業後はIT企業でリスクコンサルタントとして活動する傍ら、料理教室を開催。現在は、仏教の観点からベジタリアンを実践中。「地のものを、地の水で」「キューバが好き」「一番好きなのは和食」
http://instagram.com/bananakitchen/