今週の日曜日、16日に石巻で「おらほの復興市」が開催されます。震災、そして先日の台風15号と度重なる自然に猛威にさらされても、懸命に今を生き抜く石巻のみなさんの”今”を持ち寄るこの復興市。近隣の皆さんはもちろん、石巻へボランティアに来た人に見に行って欲しいのです。あなたのボランティア活動の先に、こんなにもたくさんの笑顔が咲いたことを確かめに行って欲しい。
【日程】2011年10月16日(日)午前9時~午後3時
【場所】石巻市総合運動公園 石巻市南境字新小堤18番地
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おらほの復興市 ~石巻・女川・東松島~
【日程】2011年10月16日(日)午前9時~午後3時
【場所】石巻市総合運動公園 石巻市南境字新小堤18番地
【概要】石巻圏域(石巻・女川・東松島)の地場産品、飲食物販売、ステージ、こども広場、他
【開催体制】主催:おらほの実行委員会
実行委員長…窪木好文(社団法人石巻青年会議所)
後援:石巻市・女川町・東松島市(東松島市のみ申請中)
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運営事務局をサポートする中村真菜美さんよりお手紙をいただきました。4月5日からずっと石巻に入りボランティア活動をしてきた真菜美さんの強い思いのこもった手紙。ぜひ読んでください。
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本来であれば、皆さまにプレスリリースとチラシだけお送りするという形になるかと思いますが、どうしてもお手紙を書き添えたく、この一枚を追加させて頂きました。お手隙のときにでも、目を通して頂けると幸いです。
私は、現在おらほの復興市開催に向け、実行委員である地元のみなさんのお手伝いをさせて頂いている、外から来た災害復興支援ボランティアの人間です。ここ石巻には4月5日に入り、それからずっとこの場所で、地元の方々のお手伝いをしています。この復興市は地元の方々のものであり、私はあくまでサポートしている立場の人間です。そんな私の一方的な想いというのは、自分のこころの中に抱いておくものであり、口に出すべきものではありません。でも、それでも誤解を恐れずに言うならば、部外者である私だから言葉にできることがあるのではないかと思い、あくまで“手紙”という形で自分のこころの内を、皆さまにお届けすることにしました。
震災後半年以上が過ぎ、ようやく少しずつ状況が落ち着き始めるかと感じていた矢先、先日の台風15号の影響により、またこの地に水害が起こってしまいました。この状況下の中、“復興市”の準備を進めていくのは如何なものかと考えることもあります。ただ、それでもやる意味があるとするならば、この状況だからこそ、とにかくこの時に踏ん張れるひとだけでも集まって、頑張るのではなく、無理をするのでもなく、等身大の“今”を持ち寄って、例えささやかなものになろうとも、“復興”と名のつく場を手づくりすることなのではないかと思っています。この復興市にあえて目玉と呼ぶようなものはありません。この復興市の目玉は、これに関わる全ての“ひと”です。その日その場に集う出店者のひとたちが、足を運ぶひとたちが、“おらほの=私たちの”と思える何かを感じられる、あたたかな、そしてほっとできる場になることを願っています。
そしてもうひとつ。これまでこの場所には、たくさんのボランティアと呼ばれる人たちが関わり、時には迷いながらも一歩一歩前に進もうと奮闘してきました。震災後、泥出しや瓦礫の撤去にはじまり、炊き出しや物資配布、医療支援、避難所のケア…言い出したらきりがないほど多岐に渡る活動が、数え切れないほどのボランティアの手によって行われ、それは今でも続いています。そんな、この場所に関わってきた全てのひとたちにも、足を運んでほしいです。自分たちがこれまで何のためにやってきたのか、そしてその先に何があったのか。その答えのひとつを、見つけに来てほしいと思っています。そして純粋に、またここのひとたちの顔を見に来てほしい。
今回の復興市は、多くのひとたちにとって、再会の場になると思います。地元同士の再会、地元とボランティアの再会、ボランティアとボランティアの再会。その再会の場の先に何があるのか、それはまだ分かりません。でも、その“何か”を掴めるように、たくさんのステキな“出逢い”が生まれることを、心から祈っています。
2011年09月28日(水)
よく晴れた秋空の石巻にて
中村真菜美/事務局サポート