地域おこしとしてのフェスは年々増えていますね。地方の温泉街や、離島、街全体を使ったアートフェスなど、その幅はどんどん広がり、イベントもより魅力的なものが増えています。
その中でも今年で9回目になる山形県蔵王温泉スキー場で行われる「蔵王龍岩祭」が、継続開催のためのレディフォーに挑戦中して、達成しました!
ホームページより開催への思いを抜粋
にぎやかだった蔵王温泉を復活させたい!そんな想いから始まった音楽祭
あんなににぎやかだった夏の蔵王温泉をもう一度見てみたい!日本一の無料の音楽祭を創りお客さんに蔵王での思い出を刻んで欲しいという想いが募り、2006年、蔵王龍岩祭の1回目を始めました・
野外で3日間のロックフェスティバルを運営するという自分の想像を超えることをやることは、右も左もわからなかった自分にとっては、一つ一つの整理をつけることすら難しく、目の前の事をこなすのがやっとの状況でした。
同じ思いを持った仲間や、集まった温かい皆さんの気持ちで、晴天の中大きなトラブルも無くやりきれたことでガッツポーズが出来た年であり、蔵王龍岩祭の歴史の幕開けでありました。
この蔵王龍岩祭は、なによりもフリーフェスであることにこだわります。私たちもアースガーデンで無料の野外フェスをやっていますから、その大変さはよくわかります。
入場無料にする事によって、アーティストや関係者、お客さんといった垣根を取り払う事が出来ると信じているからです。
僕たちは音楽祭を無料で行う事で、もの凄い情熱とパワーが動き出すと思っています。
例年、山形市内のお店や企業からの協賛金、マーケットの出店料、駐車場代、募金、会場での投げ銭、自治体からの助成金(全体の額の1割程度です)などで、毎年なんとか運営しているそう。ただ、近年はスタッフに子持ちが増えてきて、なかなか制作時間が取れなくなってきたこともあり、今回のレディーフォーへの挑戦になったそうです。
僕自身も行ったことがありますが、とにかくみんながフラットに楽しめます。ステージとの距離は近く、スタッフもフレンドリー。手作り感があって、親しみやすく、キャンプも気持ちが良いです。
めちゃくちゃ美味しいジンギスカンを堪能し、日本でも最高峰の温泉に浸かる。夏休みに田舎に帰ってきたような感覚でしょうか。
開催1回目から行っていた使用済み天ぷら油を原料としたバイオディーゼル燃料で音楽祭の電力をまかなうに加え、音響に関する電力を太陽光蓄電システムで稼働させる事やリユースカップの導入など、環境への配慮も忘れない未来を考えたフェス。
毎年続けることで、徐々に蔵王の住民の方々にも理解を得られるようになりました、女将さん達がかっぽう着姿で蔵王名物(からから汁)を振る舞ってくれたり、蔵王に住む子供達がワークショップを楽しんだり。龍岩祭独特の雰囲気が定着し始めました。
もちろんフェスも楽しいわけですが「また蔵王に行きたい!」と思わせる地域の魅力を感じるんです。