震災から4年。
この日がくると、思い出すことがそれぞれあると思います。思い出したくないこともあるかもしれません。
それでも、この311は、毎年やってきます。
あなたはどのように、4年が経ったこの日を過ごしましたか。
3月11日の今日は、代々木公園イベント広場にて、＜ピースオンアース＞の追悼のセレモニーを行いました。
先週末の日比谷公園ピースオンアースステージは、小雨混じるくもり空だったのですが、今日は快晴。
風は冷たかったのですが、終始太陽が照らすもとで、”311への追悼と未来への願い”をともにする、大事な時間を過ごすことができました。
代々木公園でのピースオンアース
追悼のライブは、まずウォン・ウィン・ツァンさんによるピアノの演奏。
先週の日比谷公園でもキャンドルの灯りとともに音を奏でてくれたウォンさん。
代々木公園でも、優しくもダイナミックなピアノの世界で心を揺さぶり、そして静かに整えてくれました。
次はTHEATRE BROOKのボーカル、ロックスターの佐藤タイジさんのステージ。
クラシックギターによる乾いた音とリズムにのせて、高らかに歌い上げる名曲「ありったけの愛」。
ステージでは、新曲も披露。ギター一本でここまで世界を創れるのかと、ほれぼれする演奏でした。
まだ、タイジさんが歌っている途中で現れたのが、ピースオンアースの発起人のひとり、加藤登紀子さん。
先週の日比谷公園でも熱唱してくれましたが、この代々木公園でもパワフルな歌で空気をガラリと変える凄さ。
震災後すぐにつくった曲「今どこにいますか」、岩手県で震災を経験し、父を亡くした子の日記をモチーフにつくられた「青いこいのぼりと白いカーネーション」では、エピソードを添えて、優しく問いかけるように、強く希望に抱かれるように歌ってくれました。
詞の情景が頭の中で描かれ、体内の奥に響いて来る歌声の力。みている私も自然と涙が・・・。
これが、登紀子さんのシンガーとしての世界。素晴らしかったです。
追悼のセレモニーと奇跡のデュオ
そして迎えた14時46分。本日の出演者のかたと城南信用金庫理事長の吉原さんも参列してのセレモニー。
多くの取材陣と集まってくださったたくさんの方がた。子連れのご家族やカップルのかたも何組か。
観客側に立つ大きなケヤキの木々の上に広がる青い空と流れる雲。
鳥がさえずり、散歩中の犬もじゃれながら吠える音。そよぐ風の音。
そこで、目を閉じ、多くのかたと気持ちをともにする時間。
震災があって、日本は確実に変わりました。
国が変わったというよりは、市民が、表現者が、自ら動き出しました。
地震と津波と原発事故。その後の放射能汚染。
この一度ゼロになった社会から、どう明るい未来を創っていくのか。
会場の雰囲気がひとつになった、このあと、LUNASEA／X JAPANのSUGIZOさんと佐藤タイジさんで奇跡のデュオが実現。バイオリンとギターによるインストゥルメンタルの曲と、タイジさんの「もう一度世界を変えるのさ」を歌とギター・デュオで熱演するビッグスターのふたり。
SUGIZOさんいわく、タイジさんはまさに”太陽”のような存在。対して、SUGIZOさんは”月”だと。こんな奇跡のステージがみられるのも、この大事な日だからこそだと思います。
演奏後、大きな歓声と拍手に包まれた会場。
再度、出演者のかたがステージに上がり、世田谷区長の保坂さんも駆けつけ、「これからの未来」について、それぞれの想いを語っていただきました。
希望を持って、すでに蒔かれた種を育てるということ。自然エネルギーの普及や新しい政治へのアクション、その他さまざまな新しい動きに参加し、手をつなぎ、大きな流れに変えていくこと。
震災から5年目を過ごすこれからの時間で、確かな未来を築いていきたいものです。
4回目のピースオンアース終了。そしてクラウドファンディング終了まであと7日間
日比谷公園、そして代々木公園に来てくださった多くのみなさま。会場には来れなかったけど、想いをよせてくださったみなさま。４回目のピースオンアースと4年が経過した311は、いかがでしたでしょうか。
両会場に設置した献花台には、たくさんのかたが追悼の祈りを捧げてくれました。
メッセージボードには、子どもから年配のかたまで、本当にたくさんのかたが想いをよせてくれました。
イベント告知時から続けてきた『みんなで一緒に資金を集める大作戦』こと、READY FOR?によるクラウドファンディングがあと7日間で終了します。現在、目標額の半分を越えたところです。あと90万円と少し。目標額に達しなければ、クラウドファンディングは成立せず、集まったたくさんの想いもひとつにすることができません。
ぜひ、あと7日間。あなたのお力をお貸しください。今年の開催を経て、来年へ。そして未来へ。
よろしくお願いします。
