【中田亮(オーサカ=モノレール) × 松田”chabe”岳二 × スガナミ ユウ特別対談】平和と暮らしを考える音楽イベント『9PARTY』がearth garden ”秋” で開催

9PARTY -NINE IS A MAGIC NUMBER-とは

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注目を集めるカルチャースポット下北沢THREEの店主スガナミユウと松田CHABE岳二が中心となって毎月9日に行われている、平和と暮らしを考える音楽イベント『9PARTY』がスペシャル拡大版として秋のアースガーデン・代々木公園野外ステージに登場! 今回は、沖野修也・中田亮(オーサカ=モノレール)らの『WORLD PEACE FESTIVAL』とコラボレーション開催。”NINE IS A MAGIC NUMBER!!”

9PARTYは音楽イベントでありながら、”平和と自分たちの暮らしを考える”ことをテーマにし、下北沢THREEで毎月9日に入場無料で開催されている。

演奏と共に、出演者がステージ上で詩を持ち寄り朗読を行ったり、チョークで壁に絵を描いたり、好きな映画を勧めたり、生活を通したそれぞれの視点が触発し合い数珠繋ぎのように対話になっていく。そして、受け手もそれに自由に反応し持ち帰ることができ、音楽の力が考え方の違うもの同士を繋げる瞬間がある。

パーティーの名の下に、とりあえず堅苦しいことは抜きにして、「ゼロからの・考えることからの」社会や政治への参加のきっかけを生み出している。

earth garden “秋” での出演者

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オーサカ=モノレール
AFRA
REGGAELATION INDEPENDANCE
沖野修也
A PAGE OF PUNK
しいねはるか
GORO GOLO
ミートザホープス
The Plashments
ほか

文末にて、各アーティストのプロフィールをチェック!!

9PARTY特別対談!!

中田亮(オーサカ=モノレール) × 松田”chabe”岳二 × スガナミ ユウ

今回のearth garden “秋” での特別開催にあたり、出演者である中田亮(オーサカ=モノレール)と、主催である松田”chabe”岳二スガナミユウの3人の特別対談を行いました。オモテに出せないピーな話が多くて、1時間半の対談をまとめると、意外とコンパクトになってしまったのだけど(笑)

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何がクールか、伝えられるのはアーティストの特権

松田 とあるアーティストと音楽と政治の話をしたんですが、そのアーティストは政治的な発言をライブやインターネットで表明することを避けているようでした。自分のファンを、誘導しているような感覚が嫌みたいです。ちょっと分かるなぁと思ったりします。僕は違いますが。

スガナミ かっこいい大人ってなんなのか?なにがクールか。そういうことを伝えられるのは、ミュージシャンだと思います。性差別はダサいよ、戦争なんてあり得ないよ。そんな大人のほうがかっこよくない?って。ミュージシャンは直接的に言葉にしなくてもいいと思います。かっこよく、楽しく物事を伝えられるのってミュージシャンの特権。

中田 ノーム・チョムスキーって言語学者がいますよね。熱心な政治活動家でもあります。彼の発言で面白いなぁと思ったのは『私の言語学の研究と政治的思想には全く関連がない』って言葉なんです。つまり、1人の人間が2つのことをやっているのだと。これを僕に置き換えると、音楽活動と政治活動は直接的に繋がらなくてもいいってことだと思うんですよね。たとえば、そもそも僕の音楽はあまり歌詞に重きを置いてないし、音楽をつかって政治のメッセージを表現していないのだけれど、そのかわりに、たとえば、《ミュージシャンという肩書きも背負ったままデモに行くこと》というような行動表現をしていくのが良いかなと思っているんですけど。

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松田 アーティストそれぞれの表現の仕方があっていいですよね。僕も政治的な曲は作っていないなぁ。そういう意図がなくても、政治的な曲だと思われることもあります。普段の僕の行動から、この歌詞はこうゆう意味だろうと推測されたりするってことですよね。詞の面白さのひとつだと感じます。

スガナミ 詩には可能性を感じますよね。相手に考えさせる力がある。直接的に言葉にするよりも、より想像させるような伝え方がカルチャーとして面白いなと思います。ナインパーティーにも詩を朗読する子もいますね。

松田 9partyには、若い子もどんどん参加してほしいなぁ。投票するべきなのは分かっているけど誰に入れたらいいか分からない人って、たくさんいると思うんです。その子たちにヒントを伝えたりできたらいいいな。

スガナミ 常に政治のことを話せる場、政治に興味をもったときにまずは行ってみる場として、毎月開催したいと思っています。1ヶ月間って意外といろんなことが起きて、いろんなことを思うのに、政治の話っていうのは、普段の会話にしづらいんですよ。

松田 同じバンドの中でも話せなかったりするしね。家族や友人同士だって話せないことが多いと思う。でも、ここなら話していいし、分からないことがあれば聞いていいし、反対の意見だって持っていい。差別は論外だけどね。

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スガナミ この間、若いバンドマンの女の子が来て「自分は何も分からないから聞きたいんだけど、現政権の何が悪いの?なんでそんなに安倍さんが嫌いなの?」って話を切り出してくれたんですよ。その場にいた人たちが、それぞれ自分の思いを話したりして。その子が言うには、分からないことが恥ずかしくて、分からないって言えない若い子が多いんじゃないかって。だからね、9partyは日常の中で集まる場所として機能させたいんですよ。自分の生活や、趣味が仕事があるなかで、社会のことを考える時間をどうつくるか。9partyを毎月やることで、毎月考えるきっかけを作りたいんです。

中田 共謀罪の反対デモに参加したときにね、デモのあと、日比谷公園を通ったんです。そうしたら、日比谷公園でビアガーデンをやってるんですよ! もう、なんだか、すごい腹が立っちゃって(笑)。ビール飲んでる場合かよって背中を蹴り飛ばしたくなった(笑)。でもね、よく考えたら、こういう〈ビールを飲める生活〉を守るためにデモをやってるわけですよね。自分も、自分の子ども世代も、安心して生活できて、仕事終わりにはビールが飲めて、幸せに生きていくためにデモをしているんですよ。だからね、そう考えると、怒りはおさまったわけです(笑)。

スガナミ デモは非日常なんです。肩にチカラが入るし、頑張らなきゃいけないし。でも、もっと自分の生活に取り入れられるような、身近な存在も必要だと思うんです。だから、9partyを始めました。僕らは、僕らのやるべきことをやる。

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松田 それぞれ役割がありますよね。

スガナミ 裾野が広く、気軽に来れる場所を用意しておきたいんです。どんなに状況が変わろうと、9partyはできる限り長く続けたいと思っています。たとえ戦争が起きたとしても誰かがいる。どんな状況であっても手を取り合える仲間がいる場所でありたいんです。

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タイムテーブル

16:00 – 1st set

ミートザホープス
しいねはるか
THE PLASHMENTS
A PAGE OF PUNK
GORO GOLO

17:35 – Talk Session

17:50 – 2nd set

REGGAELATION INDEPENDANCE
AFRA
オーサカ=モノレール
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出演者プロフィール

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9PARTYのハウスバンドとして松田CHABE岳二を中心に結成。毎月9日に下北沢THREEにてパンキッシュなREGGAE/SKA/2TONEをプレイ中。バンド名はメンバーの頭文字から。
CHABE (Vo)
鮎子 (key)
福田俊介 (GUITAR / VIENDA!)
ろっきー (bass / SEVENTEEN AGAiN)
昌志 (Drums / PINK POLITICS)

オーサカ=モノレール

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2017年、バンド結成25周年を迎える。結成以来、一貫して「68~72年のFUNKサウンドを現代に蘇らせる」ことに執心し、シーンの第一線を走り続けてきた。現在は8人編成。ソウル/ファンク、そして1960~70年代の魅力に最も真摯に取り組むグループを目指している。映画『コフィー』『スーパーフライ』の自主配給や、FUNKの歌姫、マーヴァ・ホイットニーの招聘およびアルバムプロデュースなども手掛けた。2006年頃からはヨーロッパ盤をリリースするなど海外での活動も精力的に行っている。ノース・シー・ジャズ・フェスティバル(オランダ)やモントリオール国際ジャズ・フェスティバル(カナダ)など各国の大型フェスにも出演。これまでに22ヶ国において200公演以上を実施。2017年、5月マレーシア公演、6月中国公演、7月「FUJI ROCK FESTIVAL」出演、9月「SUNSET LIVE」出演、10月「朝霧JAM」出演。11月は恒例のヨーロッパツアーを行う。10月には、ジェイムズ・ブラウン・ファミリーのソウル・ディーヴァ、マーサ・ハイの来日ツアーを企画し、バックバンドを務める。さらに、全面プロデュースのマーサ・ハイ最新アルバム『TRIBUTE TO MY SOUL SISTERS』を発売する。

AFRA

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ヒューマンビートボックス。1996年、NY、The Rootsのパフォーマンスに衝撃を受けビートボックスを始める。渡米後ライブを重ね、映画Scratchやヒューマンビートボックスドキュメンタリー映画Breath Controlに出演。2004年、Prefuse73とビートボックスアルバムDigital Breathをリリース。Fuji XeroxのテレビCMを機にヒューマンビートボックスをお茶の間へ広げる。AFRA & Incredible Beatbox Band としてイギリス、スペイン、ロシア、ノルウェー、オーストラリアなどのフェスに参加。2016年、自身のレーベルAlways Freshを始動、新アルバムOHAYOを七夕にリリース。スチャダラパーANIとロボ宙とのユニットDonuts Disco Deluxe でのリリースやツアーも続けている。

REGGAELATION INDEPENDANCE

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Revelation(啓示)とReggae、Independence(自立)とDanceをかけあわせた造語からくるバンドネームは、Roots Musicへのリスペクトと自分たちの音楽に対する姿勢が示されている。09年の初LIVE以降、回を重ねるごとに進化するそのサウンドは、あらゆる音楽のエキスが散りばめられ、「東京発ジャマイカ経由全世界行き」と評され、海外のDJ達からも高い評価を得ている。2011,2016年 FujiRockFestival、Peter Barakan’s LIVE MAGIC 、2013年 朝霧JAM出演、2014年は、 映画ROCKERS出演の伝説のシンガー KIDDUS I をはじめ海外のアーティストとの共演も多い。これまで、自主レーベルThe Most HIGH Soundsから、7inch EP「Africa-TABU-/Dubrica」、VIVID SOUNDから7inch EP 「BLACK STEEL/IRON MAN STYLE」、CD ALBUM 「NEW DAY」を、DUB STORE RECORDSからKIDDUS I with REGGAELATION INDEPENDANCEとして 7inch,12inch,CDをリリース。2016年7月自主レーベルからの2作目「DELTA/DELTA DUB」を発表。2017年6月 2nd CD Album 「REGGAELATION ROCK」リリース。

沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)

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DJ/作曲家/執筆家//The Roomプロデューサー。これまで世界40ヶ国140都市に招聘される。著書に、『DJ 選曲術』や『クラブ・ジャズ入門』、自伝『職業、DJ、25年』等がある。2017年6月、ジャズ・プロジェクト、Kyoto Jazz Sextetのセカンド・アルバム『UNITY』をブルーノートよりリリース。現在、InterFM『JAZZ ain’t Jazz』にて番組ナビゲーターを担当中(毎週水曜日22時)。有線放送内I-12チャンネルにて”沖野修也 presents Music in The Room”を監修。

A PAGE OF PUNK

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1974年、平和になったグランデリニアにてAPageOfPunkのツトム(ベース、リーダー)は生まれる。でっかい元気な子だった。元々日本人であった母(亜子)の意向で、日本名が付けられるが、「シルバーベルの戦い」を乗り越えた祖母は、ヴァイオレット(英雄)とも友達(祖母はよくこの事を自慢した)でしきりに「ダーガー」を名乗らせたがった。「私たちはあの闘いを忘れるべきじゃない、戒めに敵軍の将軍の名をつけるべきだ」と主張した。が、亜子は断固としてこれを固辞し、ツトムと名付けた。が、祖母の意向、「反戦」が継承されたことはAPageOfPunkの曲群を見れば言わずもがなである。
ツトムは幼少期に後に生まれるチアキ(ヴォーカル)の母と友になり、意気投合し、次生まれてくる子(お腹の中にはもうチアキがいた)はあなたに上げるわと約束された。ツトムは生まれた直後チアキを貰い育てた。その時、ポンコツだったツトムを助けたのが、唯一女性のリョウチン(ギター)だ。彼女は献身的にツトムを助けチアキを可愛がった。チアキの書く絵の才能を最初に認めたのも彼女である。
チアキが15才になるころ、友ができる。セットン(ギター)だ。セットンは幼少期、皆が興味を持つ銃や手榴弾などには全く目もくれず、ひたすらギターを持った。チアキはそんなセットンに惹かれて付き合ってくれとお願いするが振られる。そこが友情の始まりになるから驚きだ。ツトムが39才にもなる頃、四人はバンドを組む。銃より楽器。それが合言葉だ。最後に加わるのが、ドラムロボットのユウゾウ2号(ドラム)、通称U2 だ。U2 は、ずっとひとりであった。ひとりで地下街をさまよっていた。そこをチアキに拾われた。チアキが「こいつは仲間で決まりだ」といったとき、ほかの3人は、にやにやして交互に2人を抱きしめた。
闘争はそこから始まり、日本に移り住み現在に至る。

しいねはるか

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整体師、鍵盤弾き。

GORO GOLO

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鍵盤を含む5人組。タイトかつ激パッション溢れるステージでパーティーに火をつける。2001年に1stアルバムをリリース。10年の活動休止を経て2014年にP-VINEより2ndアルバムを発表。復帰後の精力的な活動の中で亜流のパンキッシュなダンスミュージックを獲得し都内のパーティーを席巻している。

ミートザホープス

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2008年結成。何枚かの自主制作盤をリリースした後、2013年1stフルアルバム「ジャンボリー」を全国リリース。同年、アルバムよりシングルカット7inch「目をあけたまま/ビールの歌」をリリース。2017年夏、7inchシングル「うわさになりたい/ジャスミンハイ」をリリース。キャプテン・クックヨシザワを中心にシフト制固定サポートメンバーを迎えてガッタガッタと下北沢南口を中心にライブ活動中。人呼んでサザンシモキタソウルバンド!

The Plashments

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東京にて結成。
2014年 1st Fullアルバム『Kicks&Rush』リリース
2015年 シングル『V.H.V/アストロノートの大失敗』リリース
2016年 EP『photo album』リリース

Vo.Gt  吉川コウタ
Gt.Vo  山﨑弘貴 
Ba.Cho  角田悠
Dr    岡田岳

ほか

earth garden “秋” 2017
http://www.earth-garden.jp/event/eg-2017-autumn/