政府のイベントへの自粛要請から数日が経ちます。この間、登壇をご相談してきた皆さんとお話しを続けています。これまでピースオンアースが向き合ってきた社会との在り方も含め、こういう時こそ知恵を絞り力を合わせて開催するべきではないかと、想いは強いのです。もちろん311東日本大震災の周年の場として、2万人の被害者の方々への追悼を捧げる、年に一度、誰もが参加できる特別な場という意味もあります。単なるイベントではないと、改めて皆さんと確認しています。
3月11日に私たちの日々はどう変化しているのでしょうか
開催の3月11日(水)は自粛目安の2週間が終わる時期です。今日から10日後に私たちの社会がどのように変化しているのか?感染者数や医療体制の対応は?何より街と私たちの暮らしの様子はどうなっているのでしょう。一日一日を確認しながら進み、3/11には何かしらの形で皆さんと共有したいと思っています。配信もすることになると思います。
会場の東京都立である日比谷公園の使用に問題はないのか?関係者それぞれのご事情なども確認しながら、意味のある最善の開催を実現したいと進んでいますので、もうしばらくお待ち下さい。
事務局長 鈴木幸一
関わっっている皆さんからメッセージをいただいています
ピースオンアースに関わっている皆さんから、メッセージをいただいています。刻一刻と変わる社会の状況に合わせて、だんだんとピースオンアースのウェブサイトに掲載しているものを、こちらでも紹介します。
2/24
こちらのメッセージは既に10日ほども前にいただいたもので今私たちが急激に向き合っているコロナウィルスへの日々の以前にしたためられたものですが、震災からこれまでの9年の日々と、今も向き合う毎日を、新しい不安を感じる今の私たちに重ねて気づけることもあるように思います。
今回お二人はピースオンアースに出席されませんが、震災から9年にあたって福島でご縁ある方からの言葉をと思いました。
お二人の311ピースオンアース開催へのメッセージに是非ふれていただけるようお願いいたします。
南相馬よつば保育園 近藤能之さんより
東日本大震災から9年が経とうとする今でも、南相馬での子育ての安心感が取り戻せたとは言えません。保育園の給食の生鮮食料品はまだ県外産を使っていますし、放射線量検査も継続して行っています。
表面上は安心感があっても、子育てをしている親の気持ちの奥底にはまだまだ不安が何重もの箱の中に封じ込められて、押し込められています。
「福島は、南相馬は大丈夫ですか?」と訊かれたら、今でも私の答えは「まだ20年経ってないから、大丈夫とは言えません。」です。依然、道半ばというところでしょうか。
だからこそ、みんなが思いを一つにし、つながる場(ピースオンアース)が必要なのです。
皆さん、また福島・南相馬でお会いしましょう!
福島県南相馬市 高橋美加子さんより
今年も3・11がやってくる。
地震・津波
原発事故
あれから9年が過ぎた
壊されたものは何?
消されたものは何?
人は次第にアノトキを口にしなくなる
口にしなくなると
記憶は心の奥へ奥へと運ばれてゆく
壊されたものは
コワレタモノとなって
暮らしの時間に埋もれ
沈黙の眠りに沈んでゆく
その底には
消されたものが
キエタモノとなって仕舞い込まれ
密かに涙を流し続けている
何も変わらなかったのか?
何も変わらないのか?
美しいふくしまの海辺には
だれも住めない空白地帯が広がっている
今も
これからも
原子力で電気を作るのは もう やめてください!
― 何度でも言います原発いらないと荒れ地をゆする風に巻かれて ー
2/28
坂本龍一さんより
2011年のあの日、自然の巨大な力に驚愕しながら、僕は自然の声を聴くことを忘れていたことを、大いに反省した。それ以来、努めてその声を聴こうとしている、折々に月を眺め、風を感じ、雲の流れをしばし見つめる。しかし、それだけでは足りないのだ。
先日、沖縄の辺野古基地建設現場を見に行った。現場を見る前に、土地の人にたっぷり大浦湾の珊瑚など、生物種を見せてもらった。その自然の豊かさに比べて、人間の愚かさ、醜さ、儚さがあまりにも対照的で、深く感じるところがあった。
人間のやることは、自然から大きくそれてしまった。今や人間の軍事力が地球を何度も破砕できるだけではなく、その産業と経済システムが地球を破壊できる程になってしまった。この惑星を搾取し続ければ、自らの居場所もなくなることが分かっているのに、そこに突き進んでいる、愚かな猿が私たちだ。
坂本龍一
2020年2月10日
後藤正文さんより
2011年の3月11日は、自分の無力を思い知らされた日として、一生忘れられません。
あれからずっと露わになり続けている僕たちの社会の貧しさは、それ以前の僕たちの暮らし方の答え合わせだと思います。
それでも「僕たちは無力だ」と放り出さずに、少しずつの明かりを持ち寄って、未来を照らすような集いになることを願っています。
後藤正文
2020年2月10日
3/1
ウォン・ウィンツァンさんより
https://www.satowa-music.com/poem_photo.html
「Music for Silent Season in Asia」
ウォン・ウィンツァン
2020年2月27日
中国、武漢から始まったCOVID-19(新型コロナウイルス)の猛威は、多くの中国の方々に感染し、たくさんの死者も出してしまいました。
ここに謹んでお悔やみ申し上げます。
そして日本では、水際対策の様々な問題もあり、これから本格的に蔓延するだろうことが予想されています。
そして、2月26日、安倍首相は、全国的なスポーツや文化イベントなどについて、今後2週間の中止や延期などを要請する方針を明らかにしました。
そして今、多くの混乱と不安が日本を覆っています。
感染することの恐れだけでなく、経済活動の停滞を招き、難しい営業を強いられることでしょう。
倒産する企業が続出する可能性もあります。
いろいろな所に、そのしわ寄せが来ることでしょう。
果たしてそこまでする必要があるのかと疑問を呈する人も多くいます。
ウイルスの病原性はそれほど酷くなく、症状が出ずに済む人も多くいると聞いています。
しかし潜伏期間中や無症状の人も菌をばらまいています。
そんな人たちが街を出歩けば、飛沫感染や接触感染を起こすことは確実です。
感染した人で亡くなられた方たちは、高齢者や基礎疾患を持っている場合がほとんどでした。
自分自身は体力があるから大丈夫と言っても、病原菌をバラ撒くことは、抵抗力のない人にはとっても危険です。
街に出なければならない人は、マスクはもちろん、グローブもして、手洗い、口うがいは今は必須です。
人にうつさない為に。
それでもウイルスの感染力は侮れません。
先日のコンサートでは、わたしはマスクをして演奏しました。
マスクをして演奏するなんて音楽人生で初めての体験です。
そして参加者全員にマスクをしていただき、スタッフたちはマスクはもちろん、グローブもして対応しました。
サイン会ではグローブをしてサインしました。
握手も、ハグもなしです。
それも全て、人にうつさない為です。
思い出深い前代未聞のコンサートになりました。
3月のコンサートやイベントの予定は、全部で10本ありました。
でも、現時点でほとんどのコンサートやイベントは中止や延期になっています。
残りのイベントもそうなるでしょう。
1月2月はほとんどコンサートはありませんでしたから、3月からようやく活動し、収益もあげねばならないはずでした。
致し方がないことですので、諦念はしているのですが、やはり生活的にはきついですよね。
同じ窮状にいるアーティスト、パフォーマー、そして主催者、企画者がたくさんいると思います。
本当に困ったことです。
しかし、私たちは手を拱いているわけにはいきません。
私たちにはインターネットという素晴らしいインフラがあります。
あの2011年3月11日の震災と原発事故を受けて、わたしはほぼ二ヶ月間、Ustream配信を使って、自宅スタジオから演奏し続けました。
その経験を踏まえ、これからそれを再開しようと思います。
私たちは今、新しい音楽のあり方を試みようとしています。
それは音楽の価値観そのものの変革でもあります。
コンサートで生の音楽を享受することは、もちろん掛け替えのないことです。
しかし、今、日本が静かな眠りの中にいる時、それでも私たちは繋がっていることを確かめ合いながら、生きていることを感じていたい。
そしてわたしのプライベートな空間から、聴いてくださる方の日常に、ダイレクトに音楽を届けられる。
こんなにエキサイティングなことはないです。
ウイルスの猛威をなだめる音楽、、、、
眠るような街並みに漂う音楽、、、、
それぞれが、それぞれの営みの中で繋がっていく音楽、、、
生きとし生きるものの命としての音楽、、、、
皆が、自然に寄り添っていると感じられる音楽、、、、
そんな音楽を目指して、インターネットでライブ配信を行いたいと思います。
まずはyoutubeのチャンネル登録をしておいてください。
配信を始める日程時間を後ほどお知らせします。
ではでは、オンラインでお会いしましょう。
wingtsan wong
https://www.youtube.com/user/wongwingtsan
@YouTubeより
開催に向けての最新情報はPeace On Earth ウェブサイトをご確認ください。
http://peaceonearth.jp/