2月。店頭ではまるまるとしたブラッドオレンジやネーブルオレンジ、グレープフルーツといったたくさんの柑橘類が並べられています。
つい先日、友人に会うためにスペインのマヨルカ島を訪れました。ここでは、地中海に面し温暖な気候で沢山の光を浴び、甘くコクのあるオレンジがたくさん穫れます。「旬でローカルのものがベストだよ」と言っていた友人は袋いっぱいのオレンジを買っていました。
一年を通じて手に入るにんじんも、本来の旬は冬。冬の寒さで甘みが増して、栄養価も高まります。
そんな旬のお野菜とフルーツを使って体も温まるスープをご紹介します。
日本ではネーブルオレンジが一部の暖かい地方で収穫されていますが、手に入れるのが難しい場合はぜひみかんを使ってみてください。和歌山や松山のみかんは本当においしいですよね。そのほか、地元で取れたいよかん、文旦、デコポンなどを使ってレシピをアレンジしてみてください。
にんじんとオレンジのジンジャースープ
材料(2人分・ビーガン対応)
ココナッツオイル :大さじ1(オリーブオイルでも)
にんにく :1かけ(お好みで)
玉ねぎ:中1個
にんじん:中2本(小4本)
しょうが :1かけ
オレンジ果汁:オーガニックオレンジ1玉
ベジブロス:500ml
タイム:1枝(なくてもよい)
オレンジの皮:少々
天然塩:少々
白こしょう:お好みで
アーモンドミルクなど:お好みで
ナッツ類(トッピング用):お好みで
作り方
1)にんにく・玉ねぎはみじん切り、にんじんは輪切り、しょうがはすりおろし、オレンジは絞っておく。
2)鍋でオイルを温め、ガーリックを入れ、焦がさないように炒め、香りが出たら、玉ねぎを加え、天然塩(分量外)を少々入れて水気を引き出しながら弱火〜中火で甘みが出るまでじっくり炒める。
3)にんじんを入れて、天然塩(分量外)を少々入れて更に炒め、ふたをして蒸し煮にする。
4)ベジブロス、オレンジ果汁、しょうが、タイムを入れ、にんじんが柔らかくなるまで30分ほど煮込む。
5)火から下ろしてハンドブレンダーなどでピュレ状にし、削ったオレンジの皮少々、塩、お好みで白こしょうを入れて味を整える。
6)仕上げに、お好みで香ばしくトーストしたナッツ類(くるみ、ピスタチオ、アーモンドなど)、泡立てたアーモンドミルク、あるいはにんじんの葉などを乗せる。
※コクを出したければ、[5]でアーモンドミルクや豆乳などをお好みで少量ずつ入れ、再度火を入れ煮立つ前に火を止め、味を見ながら塩で味を整えてください。もちろん牛乳や生クリームでも。
※ベジブロスの優しい良いだしで作ると野菜のおいしさがわかるほっとする体に優しいスープになります。コンソメなどスープストックでも構いません。
※ベジブロスは、1リットルの水に両手いっぱいの野菜の切れ端を、30分ほど弱火で煮込むだけでできます。切れ端野菜は玉ねぎの皮、にんにくの皮、ねぎの切れ端、にんじんの皮やきゃべつの芯、かぼちゃの種などなんでも大丈夫。
※今回は細めの人参4本を使い計220g、オレンジ果汁は150mlでしたが、前後があっても問題ありません。また、煮込むとオレンジの酸味もまろやかに中和します。
新鮮な葉付きにんじんが手に入ったら、葉っぱもおいしくいただきましょう。天ぷらや柔らかい葉であれば、おひたしにしてもおいしいです。今回は「にんじんのペスト」にしていただきました。
両手いっぱいの刻んだにんじんの葉に、みじんにしたにんにく1片、ナッツ(松の実やクルミ、ピスタチオなど)10個前後、EXバージンオリーブオイル50~70ml、自然塩小さじ1/2を加え、フードプロセッサーで撹拌して完成!
調理時用途に合わせて、お好みでパルミジャーノレッジャーノを足します。
蒸し野菜に添えたり、パンに塗っても、パスタにからめても絶品。にんじんの葉の量に差があると思うので、フードプロセッサーが回らなければオイルを足したりと、ざっくりと作ってみてもおいしくできあがります。
にんじん、たまねぎ、にんにくの皮はベジブロスに、オレンジの皮は少量をスープに、にんじんの葉はペストに、とむだなく、おいしくいただけるこのレシピ。
フルーツ+野菜の組み合わせは馴染みがないとは思いますが、他にもりんごや洋梨などをスープに使うと本当においしくできあがります。ぜひおためしくださいね。
きょうもいのちに感謝して。
いただきます。
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