12月はクリスマスを愉しむ「たっぷりネギとたまねぎのタルト」[連載:Banana Kitchen]

12月。日が短くなり、寒さもだんだん厳しくなっていき、冬を実感します。イベント事も続き、年の瀬に向かって、体調管理に気をつけたい時ですね。

冬になると、新陳代謝が悪くなり、食べたものがうまく消化されにくくなってしまいます。そこで、積極的に取り入れたいのが冬野菜。寒くなっておいしさを増す冬野菜には、私たちの体を元気にしてくれる力がいっぱい。そんな冬野菜の中で今回主役となるのは、ネギ。昔から免疫力アップにつながるとして、風邪予防にも頼りたい野菜としても名前の挙がることの多いお野菜です。

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ネギの成分には、血行促進・保温作用、さらにビタミンB1の吸収を高める働きが疲労回復に役立ちます。風邪のウイルスに対する殺菌作用があり、風邪の初期症状、のどの痛みなどを緩和する特効薬となります。風邪を引いてしまいがちな忙しい12月、積極的にネギを取り、風邪を予防したいですね。

さて、ここでそんなネギの保存方法をご紹介しましょう。ネギは、横に寝かせておくと、生えていたときの姿勢に戻ろうとしてエネルギーを消費し、痛みやすくなります。紙で包み、冷蔵庫の野菜室か涼しいところに立てて保存しましょう。(長すぎて野菜室に入らないときは、緑の部分を切って別々にします。)

また、切り方で辛み、あるいは甘みを引き出すことができます。辛みを生かしたいときは、白髪ねぎや小口切りなど細かく切ることで辛みが増し、その逆に、ぶつ切りや分厚めに切って加熱すると、まろやかなネギの甘みを楽しめます。

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今回ご紹介するレシピでは、ポロネギ(ポワロー、リーキとも)を使っていますが、下仁田ネギや長ネギを使ってももちろん大丈夫。さらにタルト生地はグルテンフリー、少ないオイルでヘルシーかつサクサクに仕上げています。麺棒を使わなくても、手でタルト台に張り付けて作ることもできるので、道具も最小限(さらに空焼き時に重しもいりません^^)。これまでタルトはハードルが高いな…なんて思っていた方にもぜひチャレンジして頂きたい一品です。

たっぷりネギとたまねぎのタルト

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材料(18〜20cm型のタルト台1台分)

■タルト生地
オーツ麦 60g
A米粉 60g
A葛粉(片栗粉でも可)大さじ2
Aゴマ(リンシードでも可) 大さじ2
A天然塩 小さじ1/3
お好みのオイル(ココナッツオイルなど) 大さじ3
お好みのミルク(豆乳、牛乳など) 大さじ3

■フィリング
にんにく 2かけ
ポロネギ(下仁田ネギ、長ネギでも可) 300g前後
玉ねぎ 中一個(約200g)
天然塩 適宜
胡椒 適宜
生タイム(乾燥でも) 大さじ1

卵 3個(M寸)/2個(L寸)
お好みのミルク(豆乳、牛乳、ライスミルクなど) 100ml
B 天然塩 小さじ1/4
B 粗挽き胡椒 適宜
B ナツメグ 少々
好みのチーズ(ブルー、カッテージ、リコッタ、モッツァレラ、コンテなど) 70g前後
 

作り方

1) 【タルト台を作る】フードプロセッサーなどにオーツ麦を入れ、粉状にする。さらに、Aを入れてひと回しし、オイルを入れてさらさらの粒になるまで撹拌する。好みのミルクを加え、スイッチを何度か小刻みに押して、生地をまとめる。フードプロセッサーから生地を取り出し、手で少し捏ねたらボール状にまとめてラップに包み、冷蔵庫で30分休ませる。

2) タルト型に薄く油を塗り、1の生地をタルト型に手の指と腹を使ってできるだけ均等に張りつけ、膨らみ防止のため、フォークで空気穴を空け、180℃に余熱したオープンで10分焼く。

3) 【フィリングを作る】にんにくはみじん切り、たまねぎは薄切り、ネギは8mm幅の輪切りにする。フライパンにお好みのオイル(分量外)を熱し、にんにくを入れ、香りがたったら、たまねぎ、天然塩少々を加え、中火で香ばしく焦げ目が付くまで炒める。さらにネギを加えて、天然塩少々を入れて炒める。火を止め、ちぎった生タイムの葉を入れ、かき混ぜる。

4) ボウルに卵を割り入れほぐし、ミルク、Bで調味し、3)の具材を粗くかき混ぜたら、型に液を流し入れ、チーズを散らす。180℃のオーブンで約30分、綺麗な焼き色が付くまで焼く。

5) 粗熱を取って型から外し、食べやすく切り、好みでハチミツやメープルシロップ(分量外)を回しかけ、リコッタ、シェーブルなどのフレッシュチーズ、あるいはサワークリームや水切りヨーグルト(分量外)を添える。

* タルト生地は、小麦粉でも代用できます

* もちろんタルト生地を伸ばすのには、麺棒を使ってもOK。その場合ベーキングシートに生地を挟んで伸ばしてください。

* ポロネギ、下仁田ネギを使う場合は一番外側の皮をむくと、舌触りがよくなります。

* 今回はブルーチーズとフレッシュのシェーブルチーズを合わせて使っています。お好みのチーズの組み合わせを見つけてみてください。

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フレッシュなタイムが香り、甘みがしっかりと引き出されたたっぷりネギのタルト。
休日のブランチや、おもてなしにもぴったりです。
今年のクリスマスを愉しむ一皿にいかがですか?

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今日もいのちに感謝して。
いただきます。

[Banana Kitchen] 連載記事

胃にやさしいぽかぽかごはん。1月は「ほうれん草のリゾット」【最終号】
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12月はクリスマスを愉しむ「たっぷりネギとたまねぎのタルト」
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初冬の週末の朝に。11月は「焦がし林檎とかぼちゃのポタージュ」
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10月は、秋の夜長に似合うおつまみ「ゴルゴンゾーラのさつまいももち」
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9月は 「蕎麦粉のガレット」
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8月は「ローストトマトと桃の冷製スープ」
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7月は「たっぷり夏野菜のマリネ」
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6月は「アボカドのディップ(グアカモレ)」
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5月は「ひよこ豆のディップ(フムス)」
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4月は「ローズマリーとガーリックのかりかりベビーポテト」
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3月は「春アスパラとキヌアのホットサラダ」
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2月は「にんじんとオレンジのジンジャースープ」
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