【コラム|感じるために生きている】私なりの社会との向き合いかた

辛いニュースをいつ子どもに伝えればいいのか?分からない。

我が家はずっと新聞をとっている。昔のドラマではお父さんが朝ご飯を片手間に食べながら新聞を読んでいて、お母さんに注意を受けるというワンシーンがよく使われていたが、あれは日常のほんわかした雰囲気を演出していたはずだ。

でも、最近はどうだろう。ここ何年かで、新聞のニュースに緊張感のあるものが増えた気がしている。残酷なことも、悲しいことも、対処の仕方が思いつかず祈るしかないような事件が、新聞にたくさん載っている。

私は毎朝起きて、(田舎の朝露除け??なのか、ビニールに入ってくる)新聞をポストから出しながら一面の記事をチラリと見る。そして、台所に移動しながら、まぁまぁの頻度で衝撃を受ける。

「え、なんで?」

忙しい朝、ゆっくり新聞を読む時間もないし、まず悲しい事件だと、大見出しだけで、自分が傷ついてしまう。

でも、そんな衝撃の事件は、学校でも噂になるのだろうし、子どもたちにも教えてあげた方がいいと思うのだが、実際には、母親である私自身がそんな段階だから、まだ口に出来ない。そして何より、楽しいはずの朝ごはんの時間が、悲しい時間になるのが嫌でたまらない。

じゃぁ、夕飯だったらいいのか?といえば、それだって、やっぱり嫌なのだ。1日の報告を話しながら、楽しく食べたい。

では、食後の時間だったら、調度いいのか・・・・?

・・・結局、ちょうどいい時間なんてない。何も悪いことをしていない子どもたちが、巻き込まれて死んでしまったりする事件の理不尽さというのは、同じ子どもに対して説明のしようがないのだ。事象だけを説明しても、ただ悲しいばかりで、私自身が理解したくないのに、世界中に溢れるこれらの理不尽さを伝えること自体が、辛すぎるのだ。

そうして、そういう事件を子育ての中で上手く扱ういい手立てを見付けられないままに四苦八苦しているうちに、もう子ども自身が新聞や携帯で最新ニュ−スを見るようになった。

私は、事件を子どもたちに説明して、「本当に悲しいことです。」と、悲しみごと共感していけば、よかったのだろうか?そして今子ども達は、自分と距離のある情報として、また、何も出来ない1人の小さな人間として、一つ一つの事件をなんとなく聞き流しているのだろうか?

私には、こういう気持ちの取扱方の、調度いい具合というのが分からない。

助けてくれたのはラジオ

そんな中で、少し頼りになったのは、ラジオだった。朝のラジオで情報として流してくれつつ、番組によっては、新聞と違って、事象だけでなく、感想も一緒に話してくれる。あと、子どもと同じタイミングで聞けるのもいいのだ。

私は、最初は被害者の悲惨な体験に悲しくなるが、その犯人がやってしまったことの事象だけを責める気持ちにもなれなくて、その犯人という人がどんな判断を社会から受けるかとは別に、そんな事をやるまで追い込まれてしまった、その人生にも想いを寄せてニュースを聞く。

だから、余計に私を難しくさせるのかもしれない。

Loving Market@アースデイ東京2017 開催中!

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そんな私が、年に一度のアースデイで、『Loving Market』という出店企画をやっている。〜やさしさを広げたい〜そんな同じ想いを持つ、女性たちで集まってやっているマーケットエリア。ナチュラルな雑貨や活動をアピールしているので、是非、遊びにきてください。

『Loving Market』 facebookページ
https://www.facebook.com/araucariaoffice/

*『シリアへの手紙』
私自身も『Loving Market』の中で出店をしています。内容は、『シリアへの手紙』という名前のシリア支援のギフトセット。内容は、<シリアから避難している女性たちが刺繍したくるみボタン>と、<アレッポの石鹸>のセットに、シリアにメッセージを届けるハガキがついたもの。アースデイ東京では直売していて、好みのボタンを選んで購入いただけます。

自分にやれることは小さくても、ただ落ち込んでいるのも悔しい。元気に明るく向き合うには、自分から動くしかないのだと、『Loving Market』の仲間たちの日々の活動を見ながら、思う。

是非、アースデイ東京2017にお越しください!お待ちしております!

アースガーデンの母が書くコラム「感じるために生きている」
http://www.earth-garden.jp/feature/life_for_feel/