「罠シェアリング」は、狩猟文化のイノベーションか!?
“サラリーマン猟師”と一緒に創る新しいジビエの世界
現代狩猟文化の最先端がある!?、あきる野&檜原村。
“サラリーマン猟師”小川岳人さんとLIFE DESIGN VILLAGEの活動もあって、あきる野 武蔵五日市の風景がちょっと新しくなってきました。狩猟グループ定番のオレンジの帽子&ベストのおじさん達に、アウトドアウェアの若者が交じっている様子を時々見るのです。また隣の檜原村では全国的にもまだ珍しいジビエ/狩猟獣の屠殺場のプランもあるとのこと。そんな中で、誰でも参加できる「罠シェアリング」は一番カジュアルで最先端の活動だと感じるのです。(リード文:編集部)
※以下の記事と引用には、若干の残酷な写真も含まれています。ご注意ください。
罠シェアリングは、気楽に、楽しく、狩猟をするための方法
平日は都内で働き週末は猟師という”サラリーマン猟師”として活動をしている小川岳人さんは、五日市周辺で「罠シェアリング」という活動を続けています。
罠シェアリングとは”負担なく、気楽に、楽しく”狩猟をするための方法です。罠猟はただ罠を仕掛ければいい訳ではなく、日々の見回りやメンテナンスなど毎日山に行かなければいけないため、山の近くに住んでいる人でないと継続が困難です。
罠シェアリングでは、その「日々行わなければいけない事」を狩猟免許を持った罠シェアメンバーが代行。そして、見回りの様子や狩猟の基礎知識などをfacebookのコミュニティ内で共有する事で、都心で住んでいる人でも狩猟の世界を覗き見する事ができます。また、獲物がかかった時は止め刺しや解体の見学もでき、解体したお肉は食事会を開きメンバーでシェアすることで交流を深めています。
狩猟を通じて、五日市という街の素晴らしさも知ってもらいたい
「ジビエという普段あまり口にしない食材を囲んで、みんなでワイワイやる。そういうジビエを楽しむ文化が醸成していけば、自然や里山を大切にしようという考えがもっと広がるんじゃないかな。」と語る小川さんは、震災がきっかけで「都心で働き、都心に住むリスク」を実感し、五日市に移住し、罠シェアリングの運営をサポートする私たちLIFE DESIGN VILLAGEの一員として自然を楽しむ様々なイベントを企画しています。
罠シェアリングに参加する方は、狩猟免許はとったもののどうやって始めたらいいかわからない、単純に美味しいお肉が食べたい、普段はパソコンと向き合う生活なので休みの日は自然の中で過ごしたい、など、目的は様々です。
「都内だけでなく神奈川や埼玉から通われる方も多い為、滝巡りやトレッキングなどを組み込み、五日市を満喫していただけるプログラムにしています。狩猟を通じて、五日市という街の素晴らしさも知ってもらいたいんです。」
そう語りながら、狩猟を通じてジビエ文化の発展や観光資源としての可能性を探求し、挑戦を続ける“サラリーマン猟師”小川さんの活動は、地域に人を呼び込む新しい手段として、有効な手立てかもしれません。
文章&写真:LIFE DESIGN VILLAGE/河野竜二
http://lifedesignvillage.jp/wanashare.html
http://lifedesignvillage.jp
※罠シェアリングはLIFE DESIGN VILLAGEが募集実施する活動です。
ジャーナリストの佐々木俊尚さんが、罠シェアリングに参加されている様子を
ご自身のfacebookで投稿しているので、下記に引用させていただきます。