美味しい地域資源を掘り起こす
キッチン「CANVAS」の若者たちと
「あじさい山」のリアル花咲か爺さん!?
昨年、東京では希少な単線ローカルの終着駅「武蔵五日市」の駅前に、レストラン&カフェ「CANVAS」がオープン、白塗りに無垢の木材の内装が映える、素敵な店内で若いスタッフ達が元気に接客する様子は、あきる野 武蔵五日市の地域が少しずつ変わりつつある象徴のように思えています。
実はそんな彼らは、すぐ近くの「東京裏山ベース」のカフェ営業も引き受け、地元の長老が40年かけて育ててきた「南沢あじさい山」の自然を受け継ごうとする頼もしい地域文化の担い手でもあり、その若者らしい元気な話しぶりがまた頼もしいのです。(リード文:編集部)
レストランとカフェから地域資源を掘り起こして、
このあきる野/武蔵五日市からの商品の発信を進めたい
語り&写真:do-moキッチン/高水健
僕たち、キャンプ企画とかも色々やってきましたけど本当は、レストランとカフェから地域資源を掘り起こして、このあきる野/武蔵五日市からの商品の発信を進めたいんです。
クラウドファンディングで200万円近くも集まって手入れ管理を頑張らせてもらっている「ちゅういっちゃんの1万株の“あじさい山”」のプロジェクトも、元々は甘茶としても知られる「あじさい茶」に可能性を感じた事が始まりで、地元でボランティアで40年もあじさいを植え続けてきた、忠一じいちゃんの物語と出会って、僕たち若者がただ見ているわけにはいかないって、走り出しちゃったんですね(笑)
自分たちで開発した「鮎オイル」のレシピが自慢
この夏には念願のレストラン「CANVAS」を駅前に開店したのですが、ここの中心メニューが自分たちで開発した「鮎オイル」のレシピで、低温のオリーブオイルで鮎から抽出した旨みが、パスタやピザ、ドレッシングなどに好評で、ふりかけや焼きそばにも広げています。
地元の名物の「のらぼう菜」もとても個性的で評判の良い野菜なのに、春先しかないのがもったいなくて、もう少し年間通して出せるようにとか考えています。
自分たちのこの地域の素晴らしいものをしっかりと発信していきたい
お店も駅前のわかりやすいところに開店したらとても好評で、これからは音楽ライブなどの企画もドンドンやっていこうと思っています。
3人の地元の仲間ではじめた「do-mo」って事業ですけど、あじさい山とつながってレストランもできて、もっともっと仲間が必要です。自分たちのこの地域の素晴らしいものをしっかりと発信していけるように頑張っていくつもりです、、、。
http://kitchen-canvas.net
http://ajisai-yama.com
http://do-mo-crew.com
編集部から
キッチン「CANVAS」/do-moの3人はいつも、若者らしい清々しさで、地域を走り回っています。特に素晴らしいと思うのは、忠一じいさんが40年かけた「南沢あじさい山」の維持管理に向きあって手を挙げてくれたことで、じっさいに早朝のあじさい山に出入りする彼らを目にすることが度々あって、本当に頭が下がります。
鮎オイルのレシピも絶品でお店「CANVAS」も毎日賑わっていますが、彼らの地道な歩みが誰もが認める大きな実りとなるのにそう時間はかからない気がして、本当に楽しみです(笑)
構成:南兵衛@鈴木幸一