【アースガーデンしんたろうの石巻ボランティアレポート】   自分探しのボランティアのススメ。

僕がアースガーデンで働き始めたきっかけは、環境問題や貧困問題を大学時代に学び様々な活動を行ったことにあります。そして、その学びと行動のきっかけをくれたのは、中学校の社会の先生でした。ゴールデンウィーク後半に訪れた石巻へのボランティアの機会。そして実際に現地で活動し、改めて、卒業前の最後の授業で先生が言った言葉、そしてその意味を思い返しました。


先生は卒業前の最後の授業で、こう言いました。

「この先の人生は長い。楽しいことはたくさんある。でも楽しいことばかりじゃない。悲しいことや辛いことだってある。もし、死にたいほどつらいことがあったなら、まずは旅をしなさい。アジアの国々を旅しなさい。」と。

高校時代、死にたい訳ではなかったけど、決して充実した青春の日々を送っていた訳ではなかった僕は、やりたい仕事も勉強したいこともありませんでした。卒業後の進路について思い悩んでいた時、ふと、その言葉を思い出し「やりたいことがないなら、人の役に立つことを勉強してもいいのかも」と貧困問題や紛争問題が勉強できる学部を目指し、受験勉強を始めたのでした。

今の自分は、あの時の先生の言葉が無くては存在し得なかった。そして、その言葉の意味を改めて、石巻で感じたのです。

車で高速を飛ばし、都内から6時間ほど。思ったよりも近いんです。途中で休憩を挟みつつ、二人で交代しながら行けば余裕でした。ap bankピースボートと協力し企画する、金曜日の深夜出発、月曜の朝方帰りで土日を思いっきりボランティアして過ごすことのできるツアーに一日だけですが、参加しました。

参加したボランティア活動の内容は公園の清掃作業。現地では津波による被害で使えなくなってしまった家財道具などを置く場所がなく、本来なら子どもたちやお年寄りが集まる公園にがれきを集めざるを得ない状態でした。

大きな瓦礫は重機で取り除けますが、小さなゴミまではきれいにできません。公園の地面には至る所にガラス片や陶器のかけら、家具だったであろう木材片等が散々し、とても人が集まれるような場所ではありませんでした。

公園をもう一度、子どもたちの笑い声が溢れ、お年寄りの憩いの場となる場所へと戻すため、80人ものボランティアが15のチームを作り、横一列に同じ方向へ地面をさらって行きます。重機に踏み固められた地面にシャベルを刺し、ほぐし、表面の土の土嚢袋に詰めて運ぶという作業でした。慣れないシャベルと格闘し、重い土嚢袋を工事現場でよく見る一輪車で運び、かなり重労働です。

10時頃から夕方まで作業をしてやっと公園の半分。その夜はご飯を食べてすぐ寝袋に入ってしまいました。安全な生活を取り戻すためどれだけの時間とマンパワーが必要か体験をもって思い知りました。

先生が言った言葉の意味、それは「自分を必要としてくれる場所や人を見つけなさい。」ということであると、僕は理解しています。そして、そんな場所を見つけられた人はやりがいや働きがい、運命のようなものに気づき、強く楽しく生きられるとも思います。

広大な被災地域のことを考えると、これからの継続的な支援が必要不可欠です。しかしながら、ゴールデンウィーク以降ボランティアの数は急減しています。

もし、あなたが「なんか毎日おもしろくねーなー」とか「仕事やだよ、辛いよ、逃げたいよ」と思っているなら、土日に石巻に行ってみてはいかがでしょうか?
「仕事なんてもういいや!休んじゃえ!」って勇気のある人は長期で訪れても良いかも知れません。

現地では、一人でも多くの人を必要としています。やることは膨大にあります。ボランティアなんて恥ずかしいとか、偽善なんじゃないかなんて悩まなくていいです。だって、目の前で困ってる人がいれば、助けてあげたくなる。心配になる。それはごくごく当たり前の感情でしょ??

海外に行くにはけっこうな勇気が必要だけど、国内ならちょっとの勇気と行動でいけるはず。6時間なんてボーっとしていたらすぐ経っちゃう時間ですから。たった映画3本分です。

行ってみてもいいかも、と思ったあなた。ぜひ下記URLをクリックしてください。あなたのその勇気が必ず誰かを幸せにしますよ。
http://www.apbank.jp/fundforjapan/volunteers/