エネルギーの未来を考えたとき、一つの可能性としてソーラーエネルギーが考えられますが、一般のソーラー発電事業だと、ソーラーパネルで地表面をほぼ被ってしまうため、土地利用として多様性を持たせることは難しいです。
そんなソーラー界に斬新な発想で生まれたのが『ソーラーシェアリング』です。
2月8日(日)に予定していた、ソーラーシェアリングの設置ですが、パネルメーカーの生産上のトラブルから、設置分の太陽光パネルが期日までに届かないことになってしまいました。改めて、作業日を2月21日(土)に変更しました!
『ソーラーシェアリング』とは、耕作地で、地上から3mの位置に架台を設置し、短冊状の太陽光パネルを幅を持たせて並べ、営農を続けながら太陽光発電を行うシステムです。
作物にとって一定の量以上の太陽光は光合成に利用されず(光飽和点)、強い光は作物にとってかえってストレスとなります。また、遮光率は30%程度で作物の生育に支障がない様に考えられています。
この『ソーラーシェアリング』は日本の農業が抱えている農家の後継ぎ不足、農業従事者の高齢化、耕作放棄地などの諸問題を解決する可能性を持っています。
ソーラーシェアリングの革新的システム「スマートターン」とは?
農業の営みを最優先に考えるソーラーシェアリングでは、さらなる技術革新を目指しています。まさに今月中(2015年2月)に完成予定のシステムが、東西向き可変式ソーラーシェアリング『スマートターン』。
これまで太陽光パネルは南向き設置が当たり前でしたが、この新しいソーラーシェアリングは、太陽を追いかけ東西に角度が変化するという、世界初のシステムです。
もともと、幅の狭いパネルをすきまを空けて上空に設置する、長島式(ソーラーシェアリングの創始者)のソーラーシェアリングでは、太陽光パネルの温度上昇がメガソーラーや屋根の上に設置したものよりも抑えられるため、発電効率が全国平均より10%以上高いと言われています。
この利点に加えて、朝から夕方まで太陽を追いかけるシステムの導入で、さらなる発電効率のアップを目指すというもの。農業の営みを最優先に考えつつ、農家への負担を極力減らすような採算性も高めていく試みなのです。
太陽光パネルで発生する「雨だれ(雨が流れた後の砂の堆積)」の影響の減少、強風時対策、雪対策、日照量調整などについても、効果があるとされています。
さらに、パネル自体はソーラーパネルとディープサイクルバッテリーを使用した、オフグリッド(独立型太陽光)によって稼働するという優れもの。災害時の停電の際でも、問題なくエネルギーを生み続けるのです。
合い言葉は、「土を耕す!未来を耕す!」
環境団体の有志が集まってできた会社『市民エネルギーちば』の合い言葉は、「土を耕す!未来を耕す!」。今回のシステムは、未来に向けた夢の結晶であり、最大のチャレンジでもあると言います。皆さんも、この革新的で創造性に溢れた、このソーラーシェアリングを、実際に見て、触れて、その熱さを感じていただけたらと思います。
ソーラーシェアリングの発電パネル設置を体験
「地域再生」をテーマに農地の上に太陽光パネルを設置し、農業/作物の栽培と同時に、太陽光発電を実施するソーラーシェアリング発電所を千葉県いすみ市で建設中です。
その発電パネルを取り付けるメンバーを募集します(冬なので葉っぱのないブルーベリー農園の空中に発電パネルを取り付けます)。自然エネルギーに関心のある方、この機会に実際の取り付け作業を体験してみませんか?
ソーラーシェアリングの発電パネル取付け体験
日付:2015年2月21日(土)
場所:千葉県いすみ市山田
料金:¥2000円(新宿からの交通費、保険料、昼食のお弁当込み)
服装装備:汚れても良い服装と靴(雨天翌日は長靴が望ましい)、軍手など
集合場所・時間:新宿駅西口交番前に7時30分に集合(JR新宿駅・西口改札から直ぐ。地下ロータリー横)
主催:いすみ自然エネルギー株式会社(地域貢献&社会貢献を目指す)
共催:市民エネルギーちば合同会社 / 311 東日本大震災 市民のつどい
問い合わせ先: いすみ自然エネルギー(株) 山本精一
e-mail: yamaseimail@gmail.com
携帯TEL: 090-2721-8712
※車に分乗してみんなで行きます。
※雨天中止。中止の場合には、前日までにメール連絡します。