食べるもの、身につけるもの、買うもの…。地球環境のことを考えたり、自分の美容や家族の健康に向き合いながら、自然派なライフスタイルを選んでいる人の「ヘアケア」の悩みに答えるオンライントークセッション「ナチュラルとカラフルを両立できる髪との向き合い方」3回目のレポートです!
3回目のテーマは「子ども&忙しい親のヘアケア、困りごと相談」。自身も子育て真っ最中の稲葉さん。今まさに自分の日々の課題として、お子さんの毎日のヘアケア、もっと具体的に言えばお風呂に入れることと向かい合っています。
「子どもの肌は大人の皮膚より薄く、弱い。でも、汗もかくし、外で遊べば汚れる。しかも、お風呂ではきれいに洗わせてくれません。さらに自分の仕事もあるし、家事もある。本当に大変ですよね…」
そんな慌ただしい子育ての真っ只中にいるファミリーの方に、日々の苦労や不安が少しでも減ればいいなと思い、今回の講座を開きました。
講座はオンラインで開催されました。講座のアーカイブは下記URLから有料で見ることができます。興味のある方はぜひご覧ください!
今回のポイント!
お子さんのその日の状況に応じて、臨機応変に洗いわける
講師プロフィール
稲葉希美
2004年bo:rl入社。二児の母として子育てをする中で気づいた環境やライフスタイル、オーガニックやパーソナルカラー美容を通じてお客様に発信する。ハンドメイドで自然で優しいをテーマにサロンのインテリアの制作も担当。bo:rlで使用している「ドライシャンプーAN」には、商品の立ち上げから参加し、原料植物の仕入れ検証などでネパールへ。子ども向けの使用方法や看護、介護現場でドライシャンプーANの使用方法などの講師も務める。
頭を豆腐だと思って
稲葉さんが美容師の新人時代、先輩からシャンプーのレッスンを受けた際に「頭を豆腐だと思え」と言われたそうです。そのくらい丁寧に扱いなさいという意味ですが、大人よりも子どもの頭はさらに繊細です。赤ちゃんは、大人の半分の肌の厚さしかありませんから。
生後3ヶ月までは皮脂の分泌が非常に多く、乳児湿疹などが出る場合もあります。その後、急激に皮脂の分泌が減る。それに従い乳児湿疹も減るけど、乾燥しやすくもあります。1歳〜6歳までの時期は、生涯で最も皮脂の分泌が少ないそうです。
見た目で乾燥していなくても、保湿をしたり、洗いすぎないことが大事
しかし、砂や埃、汚れはしっかり落とさないといけません。清潔を保ちながら必要な油分を残してあげることが大切なのです。
泡、液体、固形、それぞれ石鹸の特徴を掴む
続いて、必要な油分を残しながら清潔を保つために、体を洗うときに気をつけることを聞きました。
石鹸には、泡、液体、固形があります。
泡と液体は、肌と弱酸性成分の商品が多く、肌への負担が少ないのが特徴です。泡立ちも良くて、お子さんを洗うにはとても楽です。
しかし、石鹸が肌に残りやすいという特徴もあります。これは、かゆみやかぶれの原因になることもある。
ですから「しっかり流す」必要があります。要するに石鹸のぬるぬる感が残っていなければいいわけですが、手で触って状態を把握しやすい箇所はシャワーやお湯が通りやすい場所。逆にわざわざ触らないといけない箇所はお湯も通りにくいので要注意です。脇や足の付け根、膝の裏などがそれにあたります。しっかり触って流してあげましょう。
固形石鹸は、泡立てるのが手間ですが、不要な添加物が少ないので安心感があります。汚れもしっかり落としてくれますが、その分肌がつっぱりやすくもあります。
それぞれ特徴を把握し、気をつけることを覚えておきましょう。
その日の機嫌や状態に応じて、洗い方も変えよう
髪の洗い方にもポイントがあります。それは「状況に応じて臨機応変に洗う」ということ。
髪の汚れは、しっかりお湯ですすげば6〜7割は取れるます。取りきれない皮脂などの油汚れをシャンプーで取るのです。シャンプーの前のすすぎが甘いと汚れや油分がシャンプーだけでは取りきれないし、シャンプー後のすすぎが甘いとシャンプーが残ってしまう。残った汚れや油分は、ベタつきやかゆみの原因になってしまいます。ですから、いちばん大事なのはすすぎなのです。
かといって、シャンプーのしすぎも弊害があることは、第一回の講義でご説明したとおり。なので、状況に応じて洗い方を変えましょう。例えば、汚れてない日は湯シャンのみ。外に出て目一杯遊んだ日はシャンプー。今日は機嫌が良いからシャンプー。今日は機嫌が悪いか湯シャンのみ。「必ずこうしなきゃいけない」なんて、なんて考えなくてなくていいのです。臨機応変にいきましょう。
講座では、稲葉さんが実際にお子さんの髪をどう洗っているか動画で見せてもらいました。さすが美容師さんは毎日誰かの髪を洗っているだけあって、非常にスムーズ。子どもとのコミュニケーションもとても勉強になります。ぜひアーカイブ動画でぜひご覧ください。
テキストのレポートはここまで。
今回紹介した方法は、あくまでも一例です。お子さんの体調と相談しながら、お子さんにあった方法を見つけて見てください。
講座ではもっと詳細も語られており、後半は当日の参加者を交えたQ&Aなど、より細かい疑問に突っ込んだ内容になっています。稲葉さんのママであり美容師である普段の知恵がたくさん詰まっていて、すぐに活かせる情報がたくさんあります。ぜひアーカイブも御覧ください!
とくにアーカイブ動画では、稲葉さんのお子さんに出てもらい、稲葉さんが日々どうやってお子さんの髪を洗っているのかを実際に見せてもらいました。美容師さんならではの細かなテクニックや工夫が垣間見えて、これだけでも非常に参考になるはずです!
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